険しい表情でレースエンジニアと話をするスクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテルcopyright Ferrari S.p.A.

フェラーリ、F1カナダGP裁定に対する上訴を断念との報道も…再審査請求を検討か

  • 最終更新:

スクーデリア・フェラーリは、F1第7戦カナダGPでのセバスチャン・ベッテルへのペナルティについて、FIA控訴裁判所に上訴する意向を示していたが、却下される可能性が高いと判断。一転して、異議申し立てを行わない事を決めたようだ。

ベッテルはジル・ビルヌーブ・サーキットでのレースで、後続のルイス・ハミルトンからのプレッシャーに敗れコースオフ。コーナーをカットする形で芝生を横切り、辛うじてハミルトンの前でコースに復帰するも、スチュワードはこの動きを危険行為とみなし、5秒ペナルティとペナルティポイント2点を科す裁定を下した。

フェラーリはレース後、この決定に不満を示し控訴する意向を明らかにしていたが、モータースポーツ・マガジンをはじめとする複数の欧州メディアが報じたところによれば、マラネロは上訴を取りやめる意向をFIAに伝えたという。

確かに今回のペナルティ裁定は、世界最高峰を自認するF1の精神に反するものであったと言えようが、悪法もまた法なり。スチュワードの判断そのものはルールに則ったものだと言える。

上訴の申し出から正式な上訴申請までに96時間の猶予が与えられるが、決定を覆すためには、審査時にスチュワードが採用しなかった新たな証拠の提出が求められる。報道によれば、フェラーリは期限までに決定的な証拠を集めることが出来なかったようだ。

だが、これを以てフェラーリが今回の一件を完全に諦めたと断定することは出来ない。FIAスポーティング・コード第14条では再審権を認めており、マラネロは上訴ではなく再審査請求を目論んでいる可能性がある。再審の嘆願期限は上訴期限とは異なり、最終リザルトが発表された14日後、つまり第8戦フランスGPの決勝レースが開催される6月23日に設定されている。

F1カナダGP特集