F2 第4戦モナコ決勝レース1:福住仁嶺が開幕戦以来の10位入賞「経験したことのないデグラデーションに見舞われた」
FIA F2選手権シーズン第4戦モナコのレース1が、伝統の市街地コースであるモンテカルロで行われ、BWTアーデンの福住仁嶺が10位入賞、ロシアンタイムの牧野任祐は14位という結果に終わった。
レース1は牧野のチームメイトであるアルテム・マルケロフが、2位ショーン・ゲラエル(PERTAMINA PREMA Theodore Racing)に10.7秒差をつけてトップチェッカーを受け優勝。3位表彰台にはロベルト・メリ(MP Motorsport)が滑り込んだ。
5月25日(金)午前11時30分、レースは気温22℃のドライコンディションの中でスタート。11番グリッドから巻き返しに挑んだ牧野は、オープニングラップの1コーナーで他車と接触しマシンにダメージを負い大きく後退。緊急ピットインを強いられ周回遅れでコースに復帰した。
13番グリッドの福住は、スタート直後の混乱を上手くかわしてポジションを11番手に。第一スティントを引っ張った福住は、ライバル勢のアクシデントやピットインにより徐々にポジションを上げ、レース中盤の15周終了時点で4番手にまで浮上した。
30周目にピットインしスーパーソフトに履き替えた福住は11番手でコースに復帰、更なる追い上げを狙ったがデグラデーションに苦しみ10位フィニッシュ。開幕戦バーレーン以来のポイントを獲得した。牧野はトラブルのためにファイナルラップでマシンを停める結果となった。
「とにかく遅かったです。全くペースが伸びませんでした」と福住。レースを終えてタイヤのグリップに苦しんでいた事を明かした。「スタートはあまりよくなかったのですが、他の混乱に乗じて順位を上げることができました。ソフトタイヤでスタートしたので、無理せず走っていたのですが、タイヤのグリップがなくなるにつれ、どんどんアンダーステアがひどくなって曲がらなくなってしまいました」
「終盤、スーパーソフトに履き替えてからは、1~2周でグリップがなくなりました。どういうことか、今まで経験したことのない急激な性能劣化で、コース上にとどまるのが精一杯。とても厳しいレースでした」
レース2は、日本時間27日(日)午前0時20分にスタートする。