レッドブル・レーシングでのF1プライベート・テストに先立って、ロードレース世界選手権MotoGPで4度のタイトルを獲得しているレプソル・ホンダのマルク・マルケスが、チームメイトのダニ・ペドロサと共にシートフィッティングを行った。

テストは、MotoGPとF1の両カレンダーに組み込まれているレッドブル・リンク（旧A1リンク）で6月5日に行われる。現役のMotoGPライダーがF1マシンをテストするのは、バレンティーノ・ロッシ、ホルヘ・ロレンソに続き3人目となる見通しだ。ロッシはF1への転身を念頭に、複数回に渡ってフェラーリとテストを実施していた。

マルケスは5月24日、自身のSNSアカウントにミルトン・キーンズにあるレッドブルの拠点でシート合わせの様子を画像で投稿。興味深いことに、マルケスは彩度の高いブルーが印象的なトロロッソ・ホンダのレーシングスーツによく似たものを着用していた。

© marcmarquez93、右肩にはトロロッソ・ホンダのロゴマークであるシルバーで彩られた牛のシルエットが確認できる

トロロッソはレッドブルの姉妹チームであり、ホンダは今季よりそのトロロッソにF1パワーユニットを供給。レッドブルに対しても来季よりワークス待遇でのPU供給を行うべく交渉を重ねている。

マルケスとペドロサは昨年12月にツインリンクもてぎで開催されたホンダのファン感謝祭でF3マシンをドライブ。今回ドライブするのは現行の1.6リッターハイブリッド・ターボ車ではなく、V8エンジン搭載する2013年以前のF1マシンになるものと見られている。