
「もしそうだったなら、本当に恐ろしい」安堵する選手権首位のアントネッリ。フェルスタッペン復調、シンガポールで鮮明に
アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)は、2026年F1第17戦シンガポールGPの決勝を経て、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)がタイトル争いのライバルではないことに心から安堵しているようだ。
マリーナベイ市街地コースで4度のF1王者は、2つの予選に加えてスプリントと決勝を制し、1つの週末で獲得できる最大ポイントを加えた。マレーシアで行われた前戦バーレーンGPでも勝利を収めており、完全復活の狼煙を上げたようにもみえる。
一方で、シーズン序盤の出遅れが大きく響いており、理論上タイトルの可能性は残されているものの、メルセデスのチーム代表トト・ウォルフが「数字的に言えば、キミがタイトルを獲得する確率は、おそらくほぼ100%だろう」と語るように、残り6戦で125ポイント差を覆すことを期待するのは現実的とはいえない。
フェルスタッペンが相手なら「本当に恐ろしい」
シーズン最終盤に向けて絶好調のフェルスタッペンがタイトル争いの相手だったらどうか。アントネッリは「もしそうだったなら、本当に恐ろしいだろうね!」と打ち明けた。
第15戦アゼルバイジャンGPでのアップグレードにより、レッドブルRB22は一気にトップ争いに食い込んだ。現在のRB22について、アントネッリは「大きく前進したのは間違いない」と指摘する。
一方で、フェルスタッペンの快進撃は単にマシンの競争力改善によるものではないとも考えている。
「マックス自身もマシンにより馴染んできて、その結果としてマシンからさらに多くのパフォーマンスを引き出せているという側面もあると思う」とアントネッリは語った。
アップグレード奮わずも「出口が見え始めた」
メルセデスは前戦バーレーンGPで5月のカナダGP以来となる大規模アップグレードを投入したものの、期待したほど大きな性能向上が得られず、逆に競争力を失っている。
それでもアントネッリは、新たなパッケージにポテンシャルを感じており、今はそれを引き出せていないだけだと考えている。
今週末のレッドブルとの差について、アントネッリは「おそらく一番大きいのは、僕らが新しいパッケージからまだ最大限の性能を引き出せていないことにあると思う」と語った。
「どうすればもっと性能を引き出せるのかを理解しようとしている段階だし、改善している部分は実際に見えている。それに、このパッケージがどれだけのものを秘めているかも分かっている」
「今週末のチームを本当に誇らしく思う。困難を乗り越えて、ようやく出口が見え始めたからね。あとは時間の問題だ」
アントネッリは、早ければ次戦アメリカGPで自身初のワールドチャンピオンに輝く可能性がある。
2026年F1第17戦シンガポールGPでは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポール・トゥ・ウインを果たし、2位にシャルル・ルクレール(フェラーリ)、3位にアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が続く結果となった。
サーキット・オブ・ジ・アメリカズを舞台とする次戦アメリカGPは、10月23日のフリー走行1回目(FP1)で幕を開ける。