表彰台でトロフィーとシャンパンボトルを手に笑顔を交わすレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンとジャンピエロ・ランビアーゼ(レーシング責任者)、2026年10月11日(日) F1シンガポールGP決勝(マリーナベイ市街地コース)
Courtesy Of Red Bull Content Pool

フェルスタッペン「これが最後かもしれない…」相棒ランビアーゼと再び表彰台に。“声なき無線”で掴んだシンガポール初制覇

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マリーナベイ市街地コースの表彰台には、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)と並んで、昨年のラスベガスGP以来となる「GP」ことジャンピエロ・ランビアーゼの姿があった。

無線トラブルを受け、沈黙と無線ボタンの操作を合図にフェルスタッペンを勝利へ導いた、このレースエンジニアは、2人で初めて制したこのサーキットで、その喜びを分かち合った。

2026年F1第17戦シンガポールGPで、フェルスタッペンはスプリントと決勝の両方でポール・トゥ・ウインを達成した。レッドブルは、コンストラクターズ・トロフィーを受け取る役割をランビアーゼに与えた。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)の優勝トロフィーとコンストラクターズ・トロフィー、祝勝用のシャンパンボトル、2026年10月11日(日) F1シンガポールGP決勝(マリーナベイ市街地コース)Courtesy Of Red Bull Content Pool

マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)の優勝トロフィーとコンストラクターズ・トロフィー、祝勝用のシャンパンボトル、2026年10月11日(日) F1シンガポールGP決勝(マリーナベイ市街地コース)

フェルスタッペン、GP登壇「本当に嬉しかった」

ランビアーゼのマクラーレン移籍に向けて体制変更が進む中、2人で表彰台に立つのは「もしかしたら、これが最後になるかもしれない」――フェルスタッペンは、スウェーデンの動画配信サービス『Viaplay』に対し、胸の内をこう明かした。

レッドブルは現在、後任のレースエンジニアとなるトム・ハートへの移行に向けた準備を進めている。次の第18戦アメリカGP、第20戦サンパウロGP、そして第21戦ラスベガスGPでは、正式な引き継ぎに先立ち、ハートが暫定的にフェルスタッペンのレースエンジニアを担当する予定となっている。

フェルスタッペンは、昨年のラスベガスでランビアーゼから「これが俺にとって最後の表彰台になるかもしれない」と言われたことを覚えていた。

「僕は当時『馬鹿なこと言うなよ。これからもっと勝つぞ』って答えたんだ。でも、あんなことを言って、自分でフラグを立ててしまったのかもね!」とフェルスタッペンは笑った。フェルスタッペンは今シーズンを通して苦戦を強いられ、1週間前のバーレーンGPでようやく今季初勝利を掴んだばかりだった。

長年レッドブルが苦戦してきたマリーナベイ市街地コースで自身初となる勝利を挙げ、その記念すべき表彰台でランビアーゼが再び隣に立ったことを、フェルスタッペンは素直に喜んでいた。

「チームが彼を表彰台に送り出してくれて、本当に嬉しかった。もちろん、彼はチームを去るわけだけど、これまで一緒に戦ってきて一度も勝ったことがなかったこのコースで表彰台を分かち合えて、本当に特別だった」

「彼が表彰台に立つ姿を見れて、本当に嬉しかったよ」

表彰台でトロフィーとシャンパンボトルを掲げて優勝を祝うマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)とジャンピエロ・ランビアーゼ、2026年10月11日(日) F1シンガポールGP決勝(マリーナベイ市街地コース)Courtesy Of Red Bull Content Pool

表彰台でトロフィーとシャンパンボトルを掲げて優勝を祝うマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)とジャンピエロ・ランビアーゼ、2026年10月11日(日) F1シンガポールGP決勝(マリーナベイ市街地コース)

無線不通、「沈黙とボタン操作」で意思疎通

今回の勝利を支えるため、ランビアーゼは普段とは異なる方法で意思疎通を図った。車載無線にトラブルが発生していたためだ。フェルスタッペンはチーム側の声を聞くことができたものの、チーム側では彼の返答を聞き取ることができなかった。

ランビアーゼは終盤、セーフティーカー(SC)が導入された場合、再びタイヤを交換したければ沈黙し、ステイアウトしたければ無線ボタンを押すよう求めた。

「GP[ランビアーゼ]は、無線が使えなくて喜んでいたかもしれないね!僕の方からは何も言えない状態だったから」とフェルスタッペンは冗談を交えた。

「途中で彼が、暗号みたいな形で幾つか質問してきたんだけど、僕の意思や、やりたくないことを上手く理解してくれたと思う。もちろん、決して好ましい状況じゃないけどね。今シーズンはずっと無線に苦労してきたけど、今週末は特にひどかった」

ピットウォールで歓喜するメカニックたちの前でトップチェッカーを受けるマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)、2026年10月11日(日) F1シンガポールGP決勝(マリーナベイ市街地コース)Courtesy Of Red Bull Content Pool

ピットウォールで歓喜するメカニックたちの前でトップチェッカーを受けるマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)、2026年10月11日(日) F1シンガポールGP決勝(マリーナベイ市街地コース)

スタートではクラッチ問題も再発

フェルスタッペンが抱えていた問題は、無線の不通だけではなかった。今季のレッドブルが課題としてきたスタートでは首位を守ったものの、再びクラッチの問題に見舞われた。ただ、これまでに経験したものとは少し異なっていたという。

ここ最近はクラッチを離した際に問題が起きていたが、今回はそれ以前のエンジンの状態が影響を及ぼしたとフェルスタッペンは考えている。

「スタートが決定的に重要だった。何とか上手くやれたけど、またしても何かがおかしかったから、問題を突き止める必要がある」とフェルスタッペンは説明した。

「クラッチを離す前から違和感があったんだ。スタートした後の数周も、デプロイメントに問題があって、ターン7でシャルル(ルクレール)に抜かれそうになった。デプロイメントの問題が解消した後は問題なかったけどね」

ガレージ前でシャンパンを掛け合いながら優勝を祝うマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)とチームスタッフ、2026年10月11日(日) F1シンガポールGP決勝(マリーナベイ市街地コース)Courtesy Of Red Bull Content Pool

ガレージ前でシャンパンを掛け合いながら優勝を祝うマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)とチームスタッフ、2026年10月11日(日) F1シンガポールGP決勝(マリーナベイ市街地コース)

様々な障害に直面したものの、フェルスタッペンは62周を通じて一度も首位を譲らず、後続に7.335秒差をつけ、前戦バーレーンGPに続く2戦連続のトップチェッカーを受けた。

「ここで勝てて、少しホッとしたよ。初めてそのコースで勝つ時って、やっぱりいつもすごく特別だし、嬉しいものだからね」とフェルスタッペンは振り返る。

「週末全体を通して本当に満足できた。それと同時に、終わってくれて嬉しい、って気持ちもあるかも。長いレースだったし、汗も大量にかいたからね!」


2026年F1第17戦シンガポールGPでは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポール・トゥ・ウインを果たし、2位にシャルル・ルクレール(フェラーリ)、3位にアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が続く結果となった。

サーキット・オブ・ジ・アメリカズを舞台とする次戦アメリカGPは、10月23日のフリー走行1回目(FP1)で幕を開ける。

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