トロロッソのトランスポーターに描かれたレッドブルとホンダのロゴcopyright Honda

ホンダF1、レッドブルへのPU供給に慎重な姿勢「エンジンメーカーとしての責任と覚悟が問われる」

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レッドブル・ホンダ誕生の行方に大きな注目が集まる中、ホンダのモータースポーツ部長を務める山本雅史は「エンジンメーカーとしての責任と覚悟が問われる」として、レッドブルへのパワーユニット供給に慎重な姿勢を示した。

両者は来季以降のパートナーシップ締結に向けて交渉を進めており、アゼルバイジャンGPとスペインGPの週末に会談を実施。利害と契約の骨子について率直な話し合いを行い、すり合わせを行っている。

ホンダは、日本時間6月9日(土)に開幕する第7戦カナダGPに20馬力アップと噂される新型エンジンを投入する見通しとなっており、レッドブルは最新型のパフォーマンスと信頼性を見極めた後、決断を下すものとみられている。

山本は英Autosportに対して、交渉は前向きに進展しているとしながらも、レッドブルは優勝を争うトップチームであるため、多方面からの慎重な検討が必要であるとの認識を示した。

「エンジン供給メーカーとしてはある種のプレッシャーですので、果たして本当にレッドブルのレベルに見合うものが提供できるのだろうかといった事などについて、あらゆる角度から検討を重ねています」

「我々は、レッドブルに対してエンジンを供給する事の責任と覚悟が問われているのです」

レッドブルは2010年から2013年にかけてドライバーズとコンストラクターズの両部門を4連覇、今季はタグホイヤー名義のルノー製パワーユニットで第3戦中国GPを制覇しており、”3強”の一角を担うトップチームとしての名声を確立している。

交渉が決裂する可能性はゼロではないものの、ホンダ側は供給契約がまとまった場合に備え、人員の増員を念頭にF1プロジェクトの体制変更を検討している。山本によれば、現場責任者の田辺豊治の下にトロ・ロッソとレッドブルの各チーム担当を置く新しい組織編成が計画されているという。

仮に契約が結ばれた場合、小林可夢偉以来の日本人F1ドライバー誕生の可能性も高まる。ホンダはF1参戦を目的とした育成プロジェクトを有しており、世界各国のトップフォーミュラにドライバーを送り込んでいる。

有力視されているのは今年F1直下のF2選手権と日本のスーパーフォーミュラに参戦している福住仁嶺。福住はホンダのみならずレッドブルからの支援も受けており、今年2月に同社の育成チーム入りを果たしている。