2022年仕様のピレリ製18インチF1タイヤ5種類 (2)
Courtesy Of Pirelli & C. S.p.A.

ピレリ、鈴鹿でのF1日本GPとシンガポールのタイヤ選択を発表

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公式タイヤサプライヤーのピレリは9月13日(火)、2022年FIA-F1世界選手権第17戦シンガポールGP及び、第18戦日本GPに持ち込むタイヤコンパウンドを発表した。

鈴鹿サーキットで3年ぶりに開催される待望の日本GPには、例年と同じ様に最も堅いC1~C3コンパウンドが持ち込まれる。この組み合わせはバーレーン、スペイン、イギリス、オランダに続いて今季5回目だ。

晴天に恵まれた2019年のF1F1日本GP決勝レース、鈴鹿サーキットのS字区間にてCourtesy Of Red Bull Content Pool

晴天に恵まれた2019年のF1日本GP決勝レース、鈴鹿サーキットのS字区間にて

世界のトップドライバーがこぞって絶賛する高速のS字区間や、数々のクラッシュを演出してきた悪名高きデグナーカーブを備える鈴鹿は、カレンダーの中で最もタイヤに厳しいサーキットの1つとして知られ、例年、2ストップ戦略が主流となる傾向にある。

なお日本GPでは2023年仕様のタイヤテストを目的に、10月7日 (金)に開催される2回目のフリー走行が60分から90分へと延長される

同じく3年ぶり開催のマリーナ・ベイ市街地コースでのシンガポールGPには、市街地専用とも言うべき最も柔らかいC3~C5コンパウンドが持ち込まれる。

日本GPまでのタイヤ選択は以下の通り。(ハード:H、ミディアム:M、ソフト:S)

グランプリ C1 C2 C3 C4 C5
開幕バーレーンGP H M S
第2戦サウジアラビアGP H M S
第3戦オーストラリアGP H M S
第4戦エミリア・ロマーニャGP H M S
第5戦マイアミGP H M S
第6戦スペインGP H M S
第7戦モナコGP H M S
第8戦アゼルバイジャンGP H M S
第9戦カナダGP H M S
第10戦イギリスGP H M S
第11戦オーストリアGP H M S
第12戦フランスGP H M S
第13戦ハンガリーGP H M S
第14戦ベルギーGP H M S
第15戦オランダGP H M S
第16戦イタリアGP H M S
第17戦シンガポールGP H M S
第18戦日本GP H M S

F1は今年、長年に渡って親しまれてきた13インチに代えて、扁平大口径の18インチタイヤを導入した。ホイールは富山県高岡市に拠点を持つBBSジャパンが独占供給している。

ピレリはC1(硬い)からC5(柔らかい)までの5段階のコンパウンドを製造し、各コースの特性等に応じてその中から3種類をチョイス。柔らかい方から順に「ソフト」「ミディアム」「ハード」の呼称がつけられる。

2022年シーズンの各週末に提供されるスリックタイヤは、マシン1台に対してハード2セット、ミディアム3セット、ソフト8セットの計13セットとなる。

ただしスプリントフォーマットが採用される週末は、ミディアムが1セット増やされる代わりにソフトが2セット減らされ、スリックタイヤの供給数は通常の週末よりも1セット少ない全12セットとなる。

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