サージェント、F1シート喪失を経て韓国ヒョンデの新たなスポーツカープログラムに参加―2025年ELMS参戦へ
2024年シーズン途中でウィリアムズのF1シートを失ったローガン・サージェントが、2025年のヨーロピアン・ル・マン・シリーズ(ELMS)のLMP2クラスに参戦することが発表された。韓国ヒョンデの高級車ブランド「ジェネシス」のプロジェクトに加わり、新たなキャリアの一歩を踏み出すことになる。
ジェネシスは2024年12月4日、新たなLMDh車両「GMR-001」を携え、「ジェネシス・マグマ・レーシング」として2026年にル・マン24時間レースを含むFIA世界耐久選手権(WEC)に、そして2027年にIMSAに参戦することを発表した。
その準備の一環としてジェネシスは、フランスの名門チーム、IDECスポーツと提携して2025年のELMSに参戦する計画で、サージェントは、Wシリーズ3度のチャンピオンでインディNXTでの勝利経験を持つジェイミー・チャドウィックと、フランスの有望株マティス・ジョーベールとともに18号車オレカ・ギブソンLMP2をドライブする。
23歳のアメリカ人ドライバーはF1での2シーズン目を迎えた今年も首脳陣の期待に応えられず、ウィリアムズは今年9月のイタリアGPを前に、サージェントに代えてジュニアドライバーのフランコ・コラピントをレースチームに昇格させた。
シートを失ったサージェントは、母国アメリカのカリフォルニア州に位置するサーマルクラブのロードコースで開催されたインディカーのテストに初めて参加するなど、次のキャリアを模索していた。
サージェントはTFスポーツから2021年にELMSの2レースに参戦し、レッドブルリンクで4位、モンツァで7位の成績を収めた経験がある。今回のLMP2への参戦は、2026年から始まるジェネシスのハイパーカープログラムにおけるシート獲得への足がかりとなる可能性がある。
ジェネシスは同日、3度のル・マン優勝経験を持つWEC現チャンピオンのアンドレ・ロッテラーと、IMSAのトップドライバーであるピポ・デラーニをワークスドライバーとして起用することを発表した。