ウィリアムズ・レーシングのアカデミードライバーであるフランコ・コラピント、2024年2月5日(月) イギリス・グローブのファクトリーにて
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ウィリアムズ、F1イタリアGPよりフランコ・コラピントを起用…降格サージェントはチームに残留

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ウィリアムズ・レーシングは欧州現地8月27日、ローガン・サージェントに代えてF1第16戦イタリアGPより、育成傘下のF2ドライバー、フランコ・コラピントを起用すると発表した。

サージェントは先週末のF1オランダGPのFP3で、今季初のメジャーアップグレードが導入されたばかりのマシンをクラッシュにより大破させた。「最悪のタイミング」での事故であると失望を隠さなかったジェームズ・ヴァウルズ代表は、シーズン途中での交代に向けて後任の人選に取り掛かった。

シルバーストン・サーキットのパドックを歩くフランコ・コラピントとローガン・サージェント(ウィリアムズ)、2024年7月4日(木) F1イギリスGPCourtesy Of Williams

シルバーストン・サーキットのパドックを歩くフランコ・コラピントとローガン・サージェント(ウィリアムズ)、2024年7月4日(木) F1イギリスGP

メルセデスのリザーブ・ドライバーを務めるミック・シューマッハや、レッドブルのリザーブを務めるリアム・ローソンが有力視されていたが、ドライバー・アカデミーのメンバーであり、今季のイギリスGPでFW46を駆りFP1デビューを果たしたコラピントが選ばれた。

今回の決定についてヴァウルズは「軽々しい気持ちでシーズン途中でのドライバー交代を決断したわけではない。これが残りのシーズンにおけるポイント争いにおいて、ウィリアムズに最良の機会をもたらすと考えている」と説明した。

「我々はクルマに大規模なアップグレードを施したばかりで、あらゆるポイント獲得のチャンスを最大限に活かし、競争が非常に激しいミッドフィールドで戦っていかなければならない」

「同時に、ドライバー・アカデミーの若手ドライバーに投資することも重要だ。フランコにはシーズンの残り9戦でその能力を発揮するための絶好の機会が与えられる」

「フランコには素晴らしいスピードと大きなポテンシャルがある。彼がF1で何を成し遂げられるかを楽しみにしている」

ウィリアムズにとっての49人目のグランプリドライバーとして、そして23年ぶりのF1アルゼンチン人ドライバーとしてデビューするコラピントは「まさに夢の実現だ」と語った。

「このチームは素晴らしい歴史があり、トップに返り咲くというミッションを掲げている。その一員になれることを光栄に思う」

「シーズン途中でのF1デビューということで多くを学んでいく必要があるが、挑戦に挑む準備はできている。アレックスやチームと共に、成功に向けて全力で取り組むことに集中していきたい」

レギュラードライバーの座を失ったサージェントはチームを離れず、キャリア継続に向けてウィリアムズの支援を受ける。

「今回の決断がローガンにとって非常に厳しいものであることは明らかだ。彼はこのチームで全力を尽くしてくれた。彼の努力とポジティブな態度に感謝したい」とヴァウルズは語る。

「ローガンが才能あるドライバーであることに変わりはなく、我々は彼が将来のレーシングキャリアを続けるためにサポートしていく」

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