クラッシュを経て火災が発生したローガン・サージェントのウィリアムズFW46を消化するマーシャル、2024年8月24日F1オランダGP FP3(ザントフォールト・サーキット)
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サージェント事故、改良ウィリアムズ大破で「最悪」とヴァウルズ…F1オランダGP予選出走叶わず

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ローガン・サージェントのクラッシュについてウィリアムズのジェームズ・ヴァウルズ代表は、アップグレードを投入したタイミングでのクルマの破損は「最悪」だと認め、予選に向けた修復作業の見通しについて説明した。

サージェントは24日(土)のF1オランダGPの3回目のフリー走行で、右フロントを芝に落としてコントロールを失い、高速のままターン6のバリアに激突した。おそらくは燃料に引火したのだろう。大破したリアからは炎が上がった。

ウィリアムズは今回、FW46に今季初のメジャーアップグレードを投じたばかりだった。

完全に刷新されたフロアに合わせてディフューザーには手が加えられ、サイドポッド・インレットにもアップデートが施されて上部リップが拡大された。新型フロアの空力性能を最大化すべくサイドポッドも形状が変更され、重量削減の観点からロールフープ構造、及びその周辺のボディワーク形状も変更された。

「クラッシュするのに良いタイミングなど存在しない。我々は何百時間もかけて物事を進めてきた。最悪のタイミングというのは、新しいパーツを導入した直後にそれを壁にぶつける時だ」とヴァウルズは語った。

「問題は(クラッシュが)FP3で発生したことだ。すぐに予選が始まるが、クルマの状態はかなり悪い」

FP3終了の2時間半後には予選が始まる。ギヤボックスやエンジンはもとよりモノコックへのダメージも懸念される。ウィリアムズのメカニックは、ほぼ達成不可能な仕事に取り組むことになる。

新しいパーツは通常、数が限られる。ウィリアムズは現在、破損したパーツを新しい仕様のパーツに交換するか、旧スペックに交換するかを検討している。

予備シャシーや予備パーツが存在するかどうかについてヴァウルズは「あるにはあるが、数が限られている。もう一方のクルマ(アルボン)に何かが起きた場合、パルクフェルメで更なる予備が必要になる。故に、(サージェントのクルマの修復に新パーツを使った場合)両方のクルマを修理できるかどうかを確認する必要がある」と説明した。

「まずは何が損傷したのかを詳細に確認することだ。ダメージはかなり深刻そうで、シャシーの交換が必要になるかもしれない」

チームはその後、現時点でシャシーに損傷は見当たらないものの、必要となる作業量を考えると予選開始までにクルマの修復作業を完了させることは「難しい」との見通しを示した。

結果的に修復作業は間に合わず、サージェントは予選を欠場した。チームメイトのアレックス・アルボンは最終Q3に駒を進めて8番グリッドを持ち帰った。

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