アルファタウリ・ホンダ、2008年モンツァ以来の予選最高成績「チャンスを活かしてW入賞を狙う」
ピエール・ガスリーがメルセデス勢とマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)に続く4番手を獲得したことで、10月31日(土)に行われたF1エミリア・ロマーニャGP予選は、アルファタウリ・ホンダ(旧トロロッソ)にとって、2008年以来のベストリザルトとなった。
予選最終ラウンドのQ3は、4番手から8番手までの5台が僅か0.194秒にひしめく接戦となったが、好調の波に乗るガスリーはルノーのダニエル・リカルドやスクーデリア・フェラーリのシャルル・ルクレールを下して見事2列目4番グリッドを手にした。
これは伊ファエンツァのチームにとって、モンツァ・サーキットで開催された2008年のF1イタリアGPでセバスチャン・ベッテルがチーム史上初となるポールポジションを獲得して以来の予選最高成績であった。もう一台のAT01をドライブするダニール・クビアトも、チームメイトまで僅か0.194秒の8番手に付けた。
予選を振り返ったテクニカル・ディレクターを務めるジョディ・エギントンは上機嫌に「ポイントが獲得できるのは土曜日ではないものの、2日間の日程で開催される今回のイモラでの週末には今のところ大満足だ!」と語った。
「クルマはガレージから出た段階で既に上手く機能しており、ドライバーとエンジニア達は3種のコンパウンドを用いて、燃料が軽い状態と重い状態の両方で良いバランスを見つけ出してくれた」
「予選そのものも順調に進み、Q1では2台ともに1発で好タイムを出してくれたため、タイヤを1セット温存した状態でQ2に進む事ができた。これによりQ3ではパッケージの性能を最大限に引き出す事ができ、決勝に向けて良好なスターティングポジションを得る事ができた。このチャンスを最大限に活かさねばならない」
「今夜はレース戦略を練り上げるという仕事がまだまだ残っているが、チーム全員がエキサイティングなホームレースを楽しみにしている。明日の目標は、2台揃って多くのポイントを獲得する事だ」
ポールポジションは今季4度目の予選最速を刻んだバルテリ・ボッタス。2番手にはルイス・ハミルトンが続き、メルセデスがフロントローを独占した。対照的に2列目にはホンダ勢が並び、3番手にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、4番手にピエール・ガスリー(アルファタウリ)が並ぶ。
2020年F1エミリア・ロマーニャ・グランプリの決勝レースは、日本時間11月1日(日)21時10分にスタート。1周4,909mのイモラ・サーキットを63周する事でチャンピオンシップを争う。