レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン、2020年F1エミリア・ロマーニャGP予選後のトップ3カンファレンスにて
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フェルスタッペン、3番手もメルセデスとの差は0.5秒と遠く及ばず「トラブルの影響でリズムが崩れてしまった」

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レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、31日(土)にイモラ・サーキットで行われたF1第13戦エミリア・ロマーニャ公式予選を終えて、Q2で発生したトラブルの影響で走行のリズムが崩れてしまい、難しい状況でのセッションを強いられたと語った。

5台が脱落し残る15台のマシンが挑んだQ2でフェルスタッペンは、アウトラップの際に「パワーがない。何が起こっているのか分からない」とパワーユニットの不調を訴えて、計測を行わないままにガレージへと戻った。

クリスチャン・ホーナー代表はトラブルの直後に、電気系統の問題がミスファイヤを引き起こしたと説明し、ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターは予選後、「電装系トラブルにより部品交換を余儀なくされた」と語った。

ホンダ及びチームのメカニック達の迅速な作業の甲斐あって、フェルスタッペンは時間内に再びミディアムタイヤを履いてコースイン。無事に6番手タイムを刻んでQ3進出を決めた。だが、これによって走行のリズムが崩れてしまったようだ。

ポールポジションを争うQ3での1セット目の計測を終えたフェルスタッペンはコンマ7秒落ちの暫定3番手と、タイヤの熱入れに苦戦して大きく水を開けられた。最終アタックで自己ベストを塗り替えたものの、ポールポジションを獲得した最速バルテリ・ボッタスとのギャップは73秒サーキットとしては大差の0.567秒と、大きく引き離される結果となった。

順位 ドライバー チーム Q1 Q2 Q3
2 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:14.229 1:14.643 1:13.706 22
3 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1:15.034 1:14.974 1:14.176 16
4 ピエール・ガスリー アルファタウリ・ホンダ 1:15.183 1:14.681 1:14.502 19

なおフェルスタッペンは、前戦ポルトガルGPでの「人種差別的かつ侮辱的な発言」に関して各方面からの批判に晒されており、モンゴル政府が国際自動車連盟(FIA)並びにレッドブル社に対して正式な苦情を申し入れる事態に発展している。

トラブルの影響でリズムが崩れてしまった

マックス・フェルスタッペン予選: 3位, FP1: 2位

少しばかり、シッチャカメッチャカな予選になってしまった。Q2で発生したトラブルの影響でリズムを崩してしまったんだ。通常、予選では自分のタイムが後どのくらい縮められるのかを正確に把握しながら、それを積み上げていくんだけど、Q2ではミディアムでのアタックが1周に制限されてしまったため、そうすることが出来なかったんだ。

その後のQ3では、ソフトタイヤでの完璧な参考値がないままに走らなきゃならず、さらに厄介だった。今日は3番手が限界だったと思う。メルセデスに勝てるとは思っていなかったけど、もう少し接近したいところだった。

セッション終了後に、メカニックの皆に「よくやってくれた」って声を掛けたよ。Q2でのマシンの修復作業が見事だったからね。例え不可能に見えたとしても、彼らは常にベストを尽くそうとしてくれる。僕らはそれを誇りに思うべきだ。

イモラは本当にクールなサーキットで、ドライブしていて本当に楽しい。コース幅が狭いから、最初は現行マシンだと大変かもと思っていたけど大丈夫だった。明日は良いレースができることを期待している。


ポールポジションは今季4度目の予選最速を刻んだバルテリ・ボッタス。2番手にはルイス・ハミルトンが続き、メルセデスがフロントローを独占した。対照的に2列目にはホンダ勢が並び、3番手にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、4番手にピエール・ガスリー(アルファタウリ)が並ぶ。

2020年F1エミリア・ロマーニャ・グランプリの決勝レースは、日本時間11月1日(日)21時10分にスタート。1周4,909mのイモラ・サーキットを63周する事でチャンピオンシップを争う。

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