ザントフォールト・サーキットのピットレーン入口前のグランドスタンドに座る観客、2024年8月23日F1オランダGPフリー走行
Courtesy Of Alpine Racing

F1オランダGP、2026年限りで開催終了—契約延長は1年のみ

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FIA-F1世界選手権は2024年12月4日、ザントフォールト・サーキットで開催されているF1オランダGPが2026年シーズンをもって終了することを発表した。契約延長は1年に留まり、あと2回の開催を経てF1カレンダーから姿を消すことになる。

最終コーナーを抜けてホームストレートにアプローチするアルファロメオC42、2022年9月3日F1オランダGPCourtesy Of Alfa Romeo Racing

最終コーナーを抜けてホームストレートにアプローチするアルファロメオC42、2022年9月3日F1オランダGP

不透明だったオランダGPの将来

オランダGPの将来については、以前から不透明な状況が続いていた。2025年の契約満了後に長期契約が結ばれる可能性は低いとされており、今回の発表はその流れを裏付ける形となった。

主な障害は資金面であり、特にオランダ政府がイベントチケットに対する付加価値税(VAT)の増税を計画していることが問題を一層深刻化させた。

また、F1側との交渉では、スパ・フランコルシャンで開催されるベルギーGPとの隔年開催(ローテーション)案も議論されたが、最終的に合意には至らなかった。

関係者のコメント

F1オランダGPのディレクター、ロバート・ファン・オーバーダイク氏は契約延長を断念した理由について、「私たちは民間企業として、イベントを継続することで得られる機会と、リスクや責任とのバランスを取らなければならない」と述べた。

F1のステファノ・ドメニカリCEOは、「すべての関係者が協力してレース延長に向けた解決策を模索し、多くの選択肢が検討された。しかし、2026年をもってその素晴らしい歴史に幕を下ろすというプロモーターの決定を尊重したい」と語り、オランダGPの長年の貢献に感謝を示した。

歴史と復帰の背景

オランダGPは1952年にF1世界選手権の一戦として初開催され、断続的に開催されてきたが、1985年を最後にカレンダーから姿を消していた。

その後、地元出身のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の成功を追い風に2021年に36年ぶりに復帰し、ザントフォールトでのレースは4年連続で高い人気を誇っていた。

当初の開催契約は3年間(2021〜2023年)だったが、2022年末にさらに2年間(2024〜2025年)の延長が合意されていた。

2025年のオランダGPは第15戦として8月29日〜31日に開催される予定である。2026年のスケジュールは未定だ。

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