ダカールラリー、キャリア僅か数ヶ月のアロンソが第8ステージで2位「日々上達できている」
TOYOTA GAZOO Racingのフェルナンド・アロンソ/マルク・コマ組の310号車がステージ8で首位争いを演じ、チーム最上位となる2位フィニッシュを果たした。総合1位をひた走るカルロス・サインツは15位と苦戦するも、依然としてトップの座を守った。
ダカールラリー2020はステージ6を終えた後、サウジアラビアの首都リヤドで唯一の休息日を迎え、1月12日(日)のステージ7で後半戦がスタートした。この日の舞台はリヤドからワディ・アル・ダワシールへ向かう546kmのスペシャルステージ。悲しくも、2013年のFIMクロスカントリー世界王者であるパウロ・ゴンサルヴェスが事故死するというアクシデントが発生した。
© Honda、パウロ・ゴンサルヴェス
事故を受けて主催者は、ゴンサルヴェスを追悼すべく、13日(月)のステージ8でのオートバイとクワッド(4輪ATV)の走行を急遽キャンセルした。その結果、ワディ・アル・ダワシールを起点とした今大会2度目のループステージでは4輪部門が先陣を切る事となり、サインツらは2輪部門のタイヤ跡がない状態でのナビゲーションに苦戦。上位勢の顔ぶれが変化した。
総合2位につけるトヨタのアル-アティヤ/ボーメル組300号車は、この日11位フィニッシュも、サインツが15位と苦しんだために、総合首位とのギャップを6分40秒まで詰めることに成功した。
6番手という理想的な順位でスタートを切ったフェルナンド・アロンソは、TOYOTA GAZOO Racingチーム内での最速タイムを叩き出し、首位と4分4秒差の今大会最上位となる2位フィニッシュを果たし、総合13位につけた。
© TOYOTA MOTOR CORPORATION、ステージ8でトヨタ・ハイラックスをドライブするアロンソ
「途方もなく素晴らしいステージになった」とフェルナンド・アロンソ。スペシャルステージ477kmを含む総距離716kmの山岳コースでの首位争いは「最高だった」と振り返った。
「僕はほんの数ヶ月前に初めてラリーカーに乗ったばかりだから、こうして今、トップドライバーと競い合えているなんて信じられない。ダカールラリーは僕の夢だった。僕は日々上達しているし、ここ数ステージはトップ7、トップ5、そして今日はトップ2でフィニッシュし、着実に順位を上げる事ができている」
「トヨタ・ハイラックス、チーム、そして(コ・ドライバーの)マルクに本当に感謝している。今は本当に好調だから、最後までこの勢いをキープして戦っていきたい」