ダカールラリー:出鼻挫かれたアロンソ、徐々に順位を挽回「ハイラックスでの走りに自信がついてきた」
ダカールラリー2020のステージ5が終わり、カルロス・サインツが2度目のステージ優勝を果たして総合1位の座をリード。2位にディフェンディングチャンピオンのナッサー・アル-アティヤが続いた。F1王者のフェルナンド・アロンソは2日目に総合47位へと転落するも、5日目を終えて総合18番手へと巻き返している。
新天地サウジアラビアで繰り広げられているダカールラリー2020は、序盤に西海岸を北上した後、山間部を抜けてステージ5では本格的な砂丘地帯へと突入した。
TOYOTA GAZOO Racingから参戦している4台のハイラックスは上位での走行を続けており、ナッサー・アル-アティヤ/マシュー・ボーメル組が首位と約6分差の総合2位、ジニエル・ド・ヴィリエール/アレックス・ハロ組が7位、ベルンハルト・テン・ブリンク/トム・コルソール組が8位と、3台がトップ10圏内につけている。
ステージ2でサスペンション破損トラブルに見舞われ、2時間半のタイムロスを強いられたフェルナンド・アロンソ/マルク・コマ組はその後、好調を維持。ステージ3ではチーム最上位となる4位でフィニッシュし、ステージ5を終えた時点で18位まで順位を戻した。
1月9日のステージ5のスペシャルステージは353km。舞台は山間部のアル・ウラからハイールへと移動し、本格的な砂丘ステージへと突入した。
アル-アティヤは一旦は首位に浮上したものの、この日はスタート直前にコース図が渡される形式のため、先頭で適切なルートを見出すのに苦戦。終盤にはスローパンクチャーに見舞われて2位フィニッシュとなり、首位との差が6分ほどに広がった。
アロンソはスタート順位が遅かったために、前走車の巻き上げる砂塵で視界を遮られタイムを失うも、次々にライバルを抜き去り、経験豊富なチームメイトの304号車から僅か37秒遅れの7位でステージ5をフィニッシュ。トップから3時間11分50秒遅れの総合18位につけた。
「レースペースという点では、ここまでで最高のステージだったと思う」とフェルナンド・アロンソ。「ハイラックスでの走りに自信がついてきた。特に、ステージ後半の砂の多いコースでリズム良く走ることができた」
「僕らはスタート順が遅いから、ステージ序盤は埃で視界が遮られるという不利な状況になるけど、その反面、ステージ後半ではルートを見つけるのに有利だ。ステージでの順位が徐々に向上しているのは良い事だけど、砂丘での戦いに向けて、さらに上を目指したい。全体的に言って、今日のパフォーマンスにはすごく満足している」