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これさえ読めばF1グリッド計算で迷わない!ペナルティ適応方法を含む改定ルールを徹底解説
国際自動車連盟(FIA)はF1第19戦アメリカGPを前に2022年のスポーティング・レギュレーションを改定し、グリッド降格ペナルティの適用方法を明確化した。
今年は夏休み明けのベルギーGPとイタリアGPの両レースで降格ペナルティを受けるドライバーが多発し、スターティンググリッドの計算に関して混乱が生じた。
以下、10月19日に行われた今年3回目の世界モータースポーツ評議会(WMSC)を経て修正された新たなルールを元に、予選結果からのグリッド算出方法を徹底解説する。
グリッド算出手順
FIAは「明確化した」としているが、改定されたレギュレーションには依然として読み手の解釈が必要な不明瞭な部分がある。
条項だけを見ると「分かるようでよく分からない」という事態に陥るため、以下にグリッド計算のプロセスを6段階に整理して解説する。
- まずは累積降格数が15グリッド以下のドライバーに対し、予選順位に降格数を合算したものを「暫定グリッド」として割り当てる
- 複数人が同一の「暫定グリッド」となった場合は、予選で最も遅かった者を当該「暫定グリッド」に割り当て、他のドライバーを各々前の「暫定グリッド」に割り当てる
- 「暫定グリッド」に相当するグリッドを避ける形で予選結果の順にノーペナルティのドライバーを「グリッド」を割り当てる
- 「暫定グリッド」に割り当てられたドライバーを空いている「グリッド」に埋めていく
- 累積降格数が16グリッド以上及び「バック・オブ・ザ・グリッド」からのスタートが命じられたドライバーを予選順位に基づき「空きグリッド」に割り当てる
- スチュワードからレース参加を認められた「未分類ドライバー」を残りの空き「グリッド」に割り当てる
「未分類ドライバー」の割り当てはFP3の順位、またはスプリントフォーマットが採用される週末の場合はFP1の順位に従う。
3種類の「未分類ドライバー」
「未分類ドライバー」、つまり予選資格が得られなかったドライバーは以下のように定義されている。
- 自己ベストがQ1の全体ベストタイムの107%よりも遅いQ1敗退ドライバー(ウェット宣言時は除外)
- Q1でタイムを残せなかったドライバー(タイム抹消含む)
- スチュワードにより失格とされたドライバー
同一タイム発生の場合のルール
予選同タイムのドライバーが複数発生した場合は、タイム計測が速いドライバーが優先される。
また、Q2あるいはQ3で複数のドライバーがタイムを出せなかった場合は以下の順序でグリッドが割り当てられる。
- フライングラップを開始し、予選タイムを残そうとしたドライバー
- フライングラップを開始できなかったドライバー
- ピットを離れなかったドライバー