スクーデリア・トロロッソのチーム代表を務めるフランツ・トスト、2018年F1中国GP金曜記者会見にてcopyright Getty Images / Red Bull Content Pool

トスト代表「トロロッソは今、最高に恵まれている」ホンダとの関係性と絆、マシン開発の歩み、将来の見通し 語る

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F1第三戦中国GPの初日セッション終了後、現地上海インターナショナル・サーキットでは公式プレスカンファレンスが行われ、フランツ・トスト(Toro Rosso)、マウリツィオ・アリバベーネ(Ferrari)、ボブ・ファンリー(Force India)のチーム首脳陣3名が招集された。

前日のドライバー会見ではバーレーンGPで驚きの4位入賞を果たしたトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーに質疑が集中。今年誕生したばかりの日伊合同チームへの注目が高まる中、金曜会見ではフランツ・トスト代表に多くの質問が投げかけられた。

バーレーンGPでの快挙、ガスリーに対して一歩遅れを取っているように見えるブレンドン・ハートレー、ホンダとの間に築かれた尊敬の念溢れる関係性等について、世界中のメディアからの質問にトストが答えた。その質疑応答の様子を、全文書き起こしの形で以下に紹介しよう。

F1中国GP木曜記者会見 トスト代表一問一答

バーレーンGPでの4位という結果について

「当然のことだが、バーレーンの結果はとてもエモーショナルなものだった。4位は予想していなかったからね。かなり良いパフォーマンスを示せるだろうとは思っていたが、現実的には私個人としては8位から10位あたりになるんじゃないかと思っていた。それが終わってみれば4位入賞なんだから、とても良い意味で驚いたし、本当に嬉しかったよ。もちろんトロ・ロッソやピエールにとってもそうなんだが、ここ数年難しい時期を過ごしてきただけに、ホンダにとっては特にそうだったと思う」

「ピエールは全くミスをする事なく、最高のレースを見せてくれた。4位というポジションに相応しい走りだった。この調子で進めていければと思っている。もちろん常に4位を見据えている訳じゃない。本来であれば我々よりも前方でフィニッシュしたであろう3台のマシンがリタイヤしているわけだからね。キミ・ライコネンやフェルスタッペン、リカルドはみんな速い。とは言っても、ピエールのパフォーマンスは素晴らしかった」

個人的にF1で最も満足のいく結果?

「もちろん、私個人にとってもこれまでの中で最も満足のいくレース結果だった。特にホンダの事を思えば尚更だ。昨年の12月、我々は東京で何度も打ち合わせを重ね、ホンダの社長に約束したんだ。”シーズンを成功に導き、将来を成功させます”ってね。それが最初の一歩だった。この結果には心底満足したよ」

ガスリーに対してハートレーが遅れを取っているようだが?

「ブレンドンの予選もかなり良かった。僅かコンマ1秒でQ3を逃したわけだしね。決勝では少しばかり歯車が狂ってしまった。ペレスと接触し10秒ペナルティーが科せられてしまったために、ポイント獲得の望みが絶たれてしまったからね。それでも、あと3周か5周もあれば10位でフィニッシュできたはずだ。彼がF1の多くのサーキットを知らない事を思えば、良い仕事をしていると言える」

「確かにLMP1ではここで走った事があるとは言え、F1では初めてだ。これ程までに接近しているミッドフィールドの戦いの中で、すべてを完璧にまとめ上げるのは簡単なことじゃない。私はブレンドンについては心配していないし、直ぐにでもガスリーに近づくと確信してるよ」

ホンダはマクラーレンよりもトロ・ロッソのようなチームに適している?

「マクラーレン時代にホンダがどういう状況にあったのかは知らないし、この件についてはコメントする気はないよ。過去のことであり私は関わっておらず、結論を出すことなどできないからね」

「重要なのは、トロ・ロッソとホンダとの関係が最高に素晴らしいという事だ。我々は緊密に連携して作業にあたっており、過去に抱えたあらゆるトラブルを解決するために、冬の間ひたすら懸命に作業を続けてきた。ホンダは信頼性と競争力のあるエンジンを用意するために全力で仕事をし、過去2戦でそれを証明してみせた。私は将来を本当に楽観視している」

ホンダとのリスペクトに溢れる関係性を構築するために何をした?ホンダとマクラーレンとの間にはなかったようだが…

「トロ・ロッソはイタリアのメンタリティーを持つ本来非常にフレンドリーなチームだ。断っておきたいが、我々は非常に初期の段階から一度も摩擦を抱えたことはないし、良い協力関係を築いていた。このような土壌に加えて、ホンダと連携して働く事になるエンジニアと従業員のために、何回かワークショップをおこなったんだ。ヨーロッパと日本は異なるカルチャーを持っているから、日本文化や日本人の考え方を理解してもらうと思ってね。結果、彼らはトラブルなく円滑に仕事をするための良い方法を見つけ出した。この先も上手くいくのは間違いないよ」

「前にも言った通り技術面に関して言えば、昨年12月に何度か技術的なミーティングを行い、様々なテーマについて議論を重ね、今に続く緊密な関係を築いた。シーズンを通して、パワーユニットだけでなくマシンについても開発を進めていきたいから、我々は共に協力して仕事に取り組んでいる。トロ・ロッソはこれまでに経験した中で最高の状況にあると言わねばならない。我々は今、マシン設計の全プロセスに深く関与する事ができている。パワーユニットの組み込み、冷却システムの設計、エキゾーストシステム、電子ボックスの配置等、あらゆる工程に関わっている。この事は来年特に、大きなアドバンテージになるはずだ」

トロ・ロッソの本拠地ファエンツァにはホンダのエンジニアが常駐してるの?

「いいや、ホンダのエンジニアの何人かはミルトンキーンズを拠点としている。そこにホンダの研究開発部門があるからね。でも大部分は日本のさくらにいて、我々のエンジニアがさくらに出掛けている。HRDさくらにはダイナモに関する特別なプログラム等があり、うちの技術者もそれに関わっているんだ。昨年の11月か12月にはギアボックスとエンジンを測定にかけ、ギアシフトやらについてテストをした。現在も幾つかのプログラムを走らせている最中だよ」

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