2019年F1第3戦中国GP土曜3回目のフリー走行が一時間に渡って現地4月13日に行われ、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンが1分32秒830を記録。2番手につけたフェラーリのセバスチャン・ベッテルを0.4秒差で退け、公式予選前最後のプラクティス走行で最速タイムを記録したタイムシート最上部につけた。

チェッカーフラッグ10分前、9番手につけていたトロロッソ・ホンダのアレックス・アルボンが鬼門最終コーナーからの立ち上がりでコントロールを喪失。アウト側のバリアに左リアからクラッシュした。STR14はリア側を中心に大破しており、セッション終了後、アルボンの予選不参加が発表された。

幸いにもアルボンは自力でマシンから脱出。メディカルセンターでの検査を受けて、身体に問題ないことが確認された。このアクシデントの影響でコース上にはオイル類や多数のデブリが飛散。セッションは赤旗中断となり、再開されることなくそのままチェッカーとなった。

上海のターン16ではかつて、パスカル・ウェーレインの代理としてザウバーから出走したアントニオ・ジョビナッツィが同様の形で餌食になるなど、難所の一つとして知られる。ベッテルもまた、第1セクターで全体ベストを刻んでいた最後のフライングラップの際に、最終コーナーで4輪脱輪。タイム抹消となっている。

グランプリ2日目を迎えた上海もスモッギーながら、稜線がクッキリとした影が落ちるほどに晴れ渡り、セッションは気温19℃、路面38℃のドライコンディションでスタートした。初日にトラブルを抱えて走行時間を失ったアルファロメオと、”テストセッション”という位置づけのウィリアムズのみ精力的に走行。他は最終調整に励んだ。

事故の影響でレッドブル・ホンダを含めた大部分が2回目のアタックを終えられず、マックス・フェルスタッペンは7番手、ピエール・ガスリーは15番手でセッションを終えた。初日にパワーユニット交換で90分を失ったダニール・クビアトは10番手。Q3進出に期待がかかる。

シーズン3戦目のF1中国グランプリ公式予選は、日本時間13日(日)15時から上海インターナショナル・サーキットで1時間に渡って行われる。

2019年F1第3戦中国GPフリー走行3（FP3）リザルト

コンディション

セッション概要

サーキット

F1中国GP特集