苦難ウィリアムズに改善の兆候「クルマが過去2戦とは別物」とクビサ / F1中国GP《初日》
苦難続くウィリアムズに光が差し始めた。第3戦中国GPの初日金曜セッションを振り返ったロバート・クビサは、今季マシンFW42について「過去2戦とは全く異なるクルマになっている。良い兆候だ」と語った。
開発スケジュールの遅延に端を発する英国名門チームの惨状はあまりに酷く、2台のマシンで同じセットアップを用いても「挙動が全く異なる」とドライバーに指摘されるほどであった。だが、グローブのチームはその深い谷の底から這い上がるきっかけを掴みつつある。
「クルマはのフィーリングは過去2回の週末と違う。良い兆候だ」とロバート・クビサ。「マシンバランスがかなり異なっており、クルマの特性自体が変わったように感じるし、挙動も違う。この後データを分析してみるつもりだ」
ロバート・クビサは午後のFP2でトップから2.936秒遅れの18番手を記録。同じミディアムを履いた17番手のレーシングポイント、セルジオ・ペレスに1秒と迫った。バーレーンとオーストラリアでトップから4秒程度遅れを取っていた事を考えれば、実に印象的なタイムといえる。
ジョージ・ラッセルもまたクビサ同様にポジティブな手応えを得ている。「前向きな点が幾つかあった」とラッセル。「レーシングポイントと比較して、ロングランペースはかなり良かったし、チームとして間違いなく接近しているように見える。僕らはあらゆる部分で正しい方向に進んでる」
上級レースエンジニアを務めるデイブ・ロブソンによれば、今回持ち込んだアップデートが上手く機能しており、予選と決勝でもこれを継続使用する見通しだという。
有望なサインが現れ始めている事は事実だが、ロバート・クビサは、ライバルとやり合うためには達成すべき課題が山積みだとして、上海の週末のリザルトが一気に好転する事はないとの見方を示した。今週末のウィリアムズのガレージには、帰還したパトリック・ヘッドが姿をみせており、チームは残りの週末をテスト代わりに使う事になる。
F1中国グランプリ3回目のフリー走行は、日本時間4月13日(土)12時から13時まで、公式予選は同15時から1時間に渡って上海インターナショナル・サーキットで開催される。