シーズン3戦目となるF1世界選手権中国GPが、現地4月12日に上海インターナショナル・サーキットで開幕を迎え、日本時間11時から金曜1回目のフリー走行が行われた。グランプリ一発目のセッションを制したのはスクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテル。1分33秒911のトップタイムを記録した。

2番手にはトップから遅れる事0.207秒でメルセデスAMGのルイス・ハミルトンが、3番手には同0.256秒差で跳馬のシャルル・ルクレール、そして4番手にはレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが0.423秒落ちで続き、期待が持てるパフォーマンスと共に週末をスタートさせた。

ルクレールは前戦バーレーンGPでインジェクション内の回路がショートするトラブルに見舞われた。これを受けてフェラーリは、ハースの2台を含む4台のフェラーリPUマシンのCEを交換。2基目のコントロール・エレクトロニクスを投入した。ルクレールはFP1で同じ個体の内燃エンジンを使用したが、深刻な問題なく21周を走行した。

シルバーアローはフロアとバージボードにアップグレードを投入。ハミルトンはマシンに不満か。レースエンジニアのピート・ボニントンに不満げな無線をぶつけていた。開幕ウィナーのバルテリ・ボッタスは5番手に終わった。

金曜午前の上海上空には太陽が顔をみせたものの、ドンヨリとした大気のために日差しは霞んだ。セッションは気温17℃、路面温度33℃のドライコンディションでスタート。公式タイヤサプライヤーのピレリはハードとしてC2を、ミディアムとしてC3を、そしてソフトとしてC4コンパウンドを投入。1950年5月13日に初開催されたイギリスでのグランプリから数えて、1000回目の週末が開始された。

フェルスタッペン以外のホンダエンジン勢は、ピエール・ガスリーがチームメイトの1.094秒遅れの7番手となったが、ソフトタイヤは履いておらずミディアムでの計測となった。その背後8番手にはトロロッソのダニール・クビアト。上海初走行のアレックス・アルボンは14番手で最初のプラクティスを終えた。

3戦目にして早くも2基目のMGU-Kを投入したルノーエンジン勢は、悩めるオージーことダニエル・リカルドが6番手でミッドフィールド最速。チームメイトのニコ・ヒュルケンベルグは12番手でマシンを降りた。好調マクラーレンはランドノリスが13番手、カルロス・サインツが16番手とやや後方につけた。

アルファロメオのアントニオ・ジョビナッツィはパワーユニット関連のトラブルのために僅か2周。ノータイム最下位に終わった。フレデリック・バスール代表は、パワーユニットの取り付けに問題があったと明かした。チームメイトのキミ・ライコネンは15番手。こちらは23周を走行した。

苦戦ウィリアムズはややギャップを縮めたか。ロバート・クビサがトップから2.936秒遅れの18番手。同じミディアムを履いた17番手のレーシングポイント、セルジオ・ペレスに1秒と迫った。僚友ジョージ・ラッセルは全体の最多周回となる29周を走り込み、クビサから1.7秒遅れの19番手で最初のフリー走行を終えた。

2019年F1第3戦中国グランプリ2回目のフリー走行は、日本時間4月12日(金)15時から1時間半の日程で開催される。

2019年F1第3戦中国GPフリー走行1（FP1）リザルト

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