スクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテル、F1中国GP2019年4月11日
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フェラーリ勢4台が中国GPでエンジン交換…バーレーンでのトラブルを受けて2基目のCEを投入

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フェラーリ製パワーユニットを搭載する4台のマシンが、上海インターナショナル・サーキットでの週末に先立ってエンジン交換を実施。2基目のCE=コントロール・エレクトロニクスを投入した。

CEはマクラーレン製の共通パーツで、パワーユニット全体を制御するための電子デバイス。交換したのはフェラーリ「064」を搭載するフェラーリとハースの計4台で、同じエンジンを積むアルファロメオはバーレーンと同じ個体を引き続き使用している。

CEに関しては、レギュレーションで年間3基以上の使用に対してグリッド降格ペナルティーを定めており、今回は罰則の対象外だが、次回新たなCEを投入した場合は決勝レースでの降格が課される事になる。

交換の理由についてマッティア・ビノット代表は、バーレーンGPでシャルル・ルクレールに発生したトラブルを受けての措置だと語った。ルクレールは中東での前戦でトップを快走していたものの、チェッカーフラッグ直前にシリンダーの一つに燃焼異常が発生。インジェクション内の回路が故障したためにセーフモードでの走行を強いられ3位に後退した。

「あのようなダメージは過去に一度も発生したことがない。そのため安全上の理由で全てのCEを交換することにした」

初日金曜に開催された1回目のフリー走行でフェラーリは、セバスチャン・ベッテルがトップタイム。シャルル・ルクレールが3番手と好調な滑り出しをみせた。ハース勢は、中団最速を刻んだ6番手ダニエル・リカルドから0.268秒遅れでロマン・グロージャンが10番手、ケビン・マグヌッセンがチームメイトの100分の1秒落ちで11番手に続いている。

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