上海インターナショナル・サーキットのグランドスタンドから見たホームストレートを走るトロロッソ・ホンダSTR14、F1中国GP
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動画:F1中国GPクラッシュ…トロロッソ・ホンダSTR14は大破、アルボンは無事にメディカルチェックをパス

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トロロッソ・ホンダのアレックス・アルボンがメディカルセンターでの検査を受け、身体に問題ない事が確認された。22歳のタイ人ドライバーはF1中国GP最終プラクティスでクラッシュ。最終コーナーでコントロールを失い、ピット側のタイヤバリアに激突した。

F1サーキットはFIA国際自動車連盟の規格「グレード1」を満たす義務があり、サーキット内にメディカルセンターを設ける必要がある。今季からは、心拍数や血中酸素濃度などをリアルタイムで計測する事が出来るバイオメトリックグローブが導入されており、ドライバーの安全確保が更に強化された。

最終コーナーからの脱出の際アルボンは、アウト側の芝の上に乗り上げた状態でアクセルオン。トラクションが路面へと伝わらずクルマは制御不能な状態へと陥り、ホームストレート脇のグラベルを乗り越えて、リア側からタイヤバリアに突っ込んだ。

「アレックス、大丈夫か?」とのチームからの無線の問いかけに対してアルボンは、少し間をおいて「あぁ大丈夫だ…申し訳ない」と返答。自力でクルマから降りた。

クルマの被害規模は少なくなく、特にリアと左側のダメージが大きい。右フロントを除く全てのサスペンションが折れ、サイドポンツーンは大破。エンジンカバーは剥がれ落ち、ギアボックスやパワーユニットへの影響も懸念される。

予選開始を1時間後に控えた日本時間13日、チームはアレックス・アルボンが予選に参加しない事を正式に発表した。

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