メルセデスが最速発進、レッドブル・ホンダは4番手 / F1カナダGP《FP1》結果とダイジェスト
シーズン7戦目となるF1世界選手権カナダGPが、現地6月7日にジル・ビルヌーブ・サーキットで開幕を迎え、日本時間23時から金曜1回目のフリー走行が行われた。グランプリ一発目のセッションを制したのはメルセデスAMGのルイス・ハミルトン。1分12秒767のトップタイムを記録した。
2番手は、燃圧トラブルに見舞われ5分を残してクルマを降りたバルテリ・ボッタス。チームメイトに0.147秒遅れた。3番手にはスクーデリア・フェラーリのシャルル・ルクレール、4番手にはレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが続いたが、最新型エンジンを投入したシルバーアローとのギャップはコンマ9秒と大きく開いた。
とは言え、レッドブルと跳馬は、メルセデスとは異なりソフトタイヤを履いておらず伸びしろは大きい。スピードトラップではハミルトンが時速300kmでトップに立ち、1km/h差でレーシングポイントのランス・ストロールを抑えた。
金曜午前の現地モントリオールは快晴に恵まれ、セッションは気温18℃、路面温度28℃のドライコンディションでスタートした。公式タイヤサプライヤーのピレリはソフトにC5、ミディアムにC4、ハードのC3を投入。最も柔らかいレンジの3種類のコンパウンドを持ち込んだ。
例年のように路面が非常にダスティーで、マシンが走行すると大量の砂埃が舞い上がり、コースが霞んで見える程のコンディションであったが、開発競争の激しさを物語るかのように、昨年の1回目のフリー走行最速タイムをコンマ5秒も更新した。
ホンダエンジン勢は、レッドブルのピエール・ガスリーがフェルスタッペンから0.815秒遅れの13番手。トロロッソ・ホンダのアレックス・アルボンが16番手に続き、ダニール・クビアトが18番手という結果に終わった。
ミッドフィールド最速は、過去2戦ノーポイントに苦しむアルファロメオのキミ・ライコネン。マクラーレンのカルロス・サインツを1000分の28秒という僅差で退け7番手につけた。
ライコネンがスムーズな出だしを見せた一方で、僚友アントニオ・ジョビナッツィはターン9で縁石に乗り上げスピン。左リアをアウト側のウォールにぶつけ、ホイールが破損した。これに伴い、コース上にはバーチャル・セーフティーカーがコールされた。若きイタリア人は、ウィリアムズの二台と並んで今季まだ一度もポイントを獲得していない。
ウィリアムズは、ロバート・クビサに代えて地元出身のニコラス・ラティフィを起用。チームメイトのジョージ・ラッセルから0.2秒遅れの20番手最下位でクルマを降りた。地元カナダメディアは、シーズン中にラティフィがクビサのシートを奪う可能性があると伝えている。
2019年F1第7戦カナダグランプリ2回目のフリー走行は、日本時間6月7日(金)27時から1時間半の日程で開催される。
2019年F1第7戦カナダGPフリー走行1(FP1)リザルト
Pos | No | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
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1 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 1:12.767 | 31 | |
2 | 77 | ボッタス | メルセデス | 1:12.914 | +0.147 | 25 |
3 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 1:13.720 | +0.953 | 24 |
4 | 33 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:13.755 | +0.988 | 26 |
5 | 5 | ベッテル | フェラーリ | 1:13.905 | +1.138 | 28 |
6 | 7 | ライコネン | アルファロメオ | 1:13.945 | +1.178 | 30 |
7 | 55 | サインツ | マクラーレン | 1:13.973 | +1.206 | 34 |
8 | 3 | リカルド | ルノー | 1:14.123 | +1.356 | 31 |
9 | 11 | ペレス | レーシングポイント | 1:14.172 | +1.405 | 31 |
10 | 20 | マグヌッセン | ハース | 1:14.202 | +1.435 | 32 |
11 | 4 | ノリス | マクラーレン | 1:14.246 | +1.479 | 33 |
12 | 27 | ヒュルケンベルグ | ルノー | 1:14.474 | +1.707 | 30 |
13 | 10 | ガスリー | レッドブル | 1:14.570 | +1.803 | 27 |
14 | 99 | ジョビナッツィ | アルファロメオ | 1:14.582 | +1.815 | 17 |
15 | 8 | グロージャン | ハース | 1:14.645 | +1.878 | 31 |
16 | 23 | アルボン | トロロッソ | 1:14.703 | +1.936 | 36 |
17 | 18 | ストロール | レーシングポイント | 1:14.812 | +2.045 | 32 |
18 | 26 | クビアト | トロロッソ | 1:15.343 | +2.576 | 32 |
19 | 63 | ラッセル | ウィリアムズ | 1:15.989 | +3.222 | 29 |
20 | 40 | ラティフィ | ウィリアムズ | 1:16.199 | +3.432 | 33 |
コンディション
天気 | 快晴 |
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気温 | 18℃ |
路面温度 | 28℃ |
セッション概要
グランプリ名 | F1カナダGP |
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セッション種別 | フリー走行1 |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | ジル・ビルヌーブ・サーキット |
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設立 | 1978年 |
全長 | 4361m |
コーナー数 | 14 |
周回方向 | 時計回り |