ビーバーの怨念に恐怖するグロージャン「お願いだから今年はコースに出てこないで…」
ハースのロマン・グロージャンは、ジル・ビルヌーブ・サーキットに住む野生動物たちに対して「頼むからコース上に出てこないで」と呼びかけ、決してF1マシンを張り合おうなどと思わないように、と訴えた。
モントリオールの中洲に作られた人工島には、数々の野生動物が生息しており、レース中にしばしばその姿を見せる。昨年のグランプリでグロージャンは、グランプリ初日午後のフリー走行中に野生のウッドチャック(哺乳綱ネズミ目リス科マーモット属に分類されるマーモットの1種)と衝突。ノーズは激しく損傷し、バージボードやフロントウイングにもダメージを負った。
世界最速のマシンと競う合おうとした小さなやんちゃ坊主は即死。残念ながら天へと召された
「やあ、友人たちよ。お願いだからF1マシンがコースを走っている時はトラックを横切らないでちょうだいね」とグロージャン。木曜のトラックウォークで野生のウサギの隠れ家を発見し、彼女に注意を促した。
Hello my dear friend, please do not cross the track when @f1 cars are coming. 😱😱😱 #r8g #CanadianGP pic.twitter.com/dWvd0nW8IF
— Romain Grosjean (@RGrosjean) June 6, 2019
チャドウィックを轢き殺してしてしまったグロージャンは、翌日の予選でコースインした瞬間にパワーユニットのトラブルに見舞われ、1周も走れずにクルマを降りる事となった。予選を終えたグロージャンは「もしかすると、取り憑かれてるのかもしれない」と述べ、不自然なタイミングで壊れたパワーユニットの原因は、図らずも轢き殺してしまったウッドチャックの呪いなのかも、と恐れおののいた。
2007年には、スーパーアグリのアンソニー・デビッドソンがウッドチャックと衝突。フェルナンド・アロンソをオーバーテイクして6位入賞したチームメイトの佐藤琢磨と合わせて、ダブルポイント獲得が期待されていたものの、入賞に一歩及ばず11位という結果に終わった。
デビッドソンは2008年の第4戦スペインGPを最後にF1を離れる事となったが、キャリアでの入賞はゼロ。チャドウィックの事故によって、ポイント獲得が幻と終わった。