ミック・シューマッハ、好位置も再び無得点…DNF原因のトラブルは
6番グリッドからF1第9戦カナダGPをスタートしたハースのミック・シューマッハはミディアムタイヤを履いてトップ10圏内を走行していたものの、19周目にメカニカルトラブルに見舞われ、期待されたレースは早々に幕を閉じた。
またも念願のキャリア初ポイント叶わずレースを終えたシューマッハはトラブルについて、フェラーリ製F1パワーユニット(PU)関連の不具合だったと説明した。
「PUにトラブルが出てしまった。それまではクルマのフィーリングも良くペースも悪くなく良いレースができていただけに本当に残念だ」
「昨日も、そして今日でさえペースが良かったわけだから、次のシルバーストーンで頑張りたい」
「ケーキは作ったけれど、その上にフロスティング(砂糖で出来た飾り)を乗せられなかったような、そんな感じだ」
チーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは「ミックは懸命に戦い、勢いに乗り始めていたものの、PUの何かが逝ってしまい、それで1日が終わってしまった」と説明した。
今季型フェラーリPUはカスタマーのハースやアルファロメオを含めて信頼性トラブルが頻発しており、カナダでは前戦でのトラブルを経てシャルル・ルクレールがICE(内燃エンジン)、MGH-K/H、CEを各2基ずつ、ターボチャージャーを1基開封してグリッド降格ペナルティを受けている。
シューマッハは現在ターボ、CE、ES(バッテリー)が年間上限基数に達している。
6月19日(日)にジル・ビルヌーブ・サーキットで行われた2022年F1第9戦カナダグランプリ決勝レースでは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポール・トゥ・ウインでの2連勝を飾り、2位にカルロス・サインツ(フェラーリ)、3位表彰台にルイス・ハミルトン(メルセデス)が続く結果となった。
シルバーストン・サーキットを舞台とする次戦イギリスGPは7月1日のフリー走行1で幕を開ける。