F1ベルギーGP《FP1》結果とダイジェスト / スパ得意のライコネンがトップ、DRSトラブルのアロンソは13位
25日(金)に行われたF1ベルギーGP最初のフリー走行は、現役スパ最多勝利記録を持つフェラーリのキミ・ライコネンが制した。ウルトラソフトタイヤを履いたライコネンは1分45秒502をマーク、昨年のポールタイムを早くも1秒242上回った。
2番手には0.053秒差で黄色のソフトタイヤを履いたルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)が、3番手にはライコネンと同じく紫色の最も柔らかいタイヤでタイム計測したセバスチャン・ベッテルが続いた。
トップ3からコンマ7秒ほど遅れて、4番手と5番手にはレッドブルのマックス・フェルスタッペンとダニエル・リカルドがつけた。7番手のバルテリ・ボッタスは、セッション後半にマシンコントロールを失い、13コーナーでタイヤバリアに接触、幸いにもマシンへのダメージは限定的であった。
マクラーレン・ホンダ勢は初のF1母国GPとなるストフェル・バンドーンが10番手、フェルナンド・アロンソは13番手という結果に終わった。バンドーンのマシンにはアップグレードされたホンダのSPEC3.6エンジンが搭載されている。
アロンソはセッション開始早々に無線で「パワーを失った」と訴えた。チーム側は「データ上で問題を確認した。コース上では直せないから、ガレージに戻ってきれくれ」とアロンソをピットインさせた。マクラーレン・ホンダによれば、トラブルの原因はパワーユニットではなくDRSのフラップにあったと言う。
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ウィリアムズのフェリペ・マッサは開始16分のところで、セクター2に入ってすぐの7コーナーでアウト側に飛び出し、バリアにマシン左側を接触させた。前後サスペンションが破損しグラベルに捕まったため、オフィシャルは赤旗を提示した。マッサはクラッシュの理由を無線で次のように説明した。「縁石でマシンのコントロールを失ったんだ」ハンガリーGP欠場からのカムバック・セッションは残念ながらノータイムとなった。
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ストフェル・バンドーン、ルイス・ハミルトンらは、来季から導入されるコックピット保護デバイス”ハロ“を装着してのトライアル走行を行った。
気温21℃、路面温度29℃のドライコンディションの中行われたFP1、ピレリによれば路面状態が悪いためタイヤのグリップが十分ではなかったという。スーパーソフトのハミルトンはタイヤのオーバーヒートを訴えていた。路面の改善に応じてタイヤの熱問題は解決する可能性がある。
2017年F1第12戦ベルギーGPフリー走行1(FP1)リザルト
Pos | No | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
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1 | 7 | ライコネン | フェラーリ | 1:45.502 | 13 | |
2 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 1:45.555 | +0.053 | 19 |
3 | 5 | ベッテル | フェラーリ | 1:45.647 | +0.145 | 13 |
4 | 33 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:46.302 | +0.800 | 18 |
5 | 3 | リカルド | レッドブル | 1:46.352 | +0.850 | 22 |
6 | 77 | ボッタス | メルセデス | 1:46.424 | +0.922 | 20 |
7 | 55 | サインツ | トロロッソ | 1:47.446 | +1.944 | 22 |
8 | 31 | オコン | フォースインディア | 1:47.670 | +2.168 | 27 |
9 | 26 | クビアト | トロロッソ | 1:47.851 | +2.349 | 20 |
10 | 2 | バンドーン | マクラーレン | 1:47.865 | +2.363 | 18 |
11 | 30 | パーマー | ルノー | 1:47.930 | +2.428 | 14 |
12 | 27 | ヒュルケンベルグ | ルノー | 1:48.037 | +2.535 | 15 |
13 | 14 | アロンソ | マクラーレン | 1:48.252 | +2.750 | 18 |
14 | 11 | ペレス | フォースインディア | 1:48.452 | +2.950 | 19 |
15 | 18 | ストロール | ウィリアムズ | 1:48.541 | +3.039 | 24 |
16 | 20 | マグヌッセン | ハース | 1:48.615 | +3.113 | 20 |
17 | 8 | グロージャン | ハース | 1:48.626 | +3.124 | 20 |
18 | 9 | エリクソン | ザウバー | 1:50.160 | +4.658 | 21 |
19 | 94 | ウェーレイン | ザウバー | 1:51.263 | +5.761 | 13 |
20 | 19 | マッサ | ウィリアムズ | 3 |
コンディション
天気 | 晴れ |
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気温 | 17℃ |
路面温度 | 23℃ |
セッション概要
グランプリ名 | F1ベルギーGP |
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セッション種別 | フリー走行1 |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | スパ・フランコルシャン |
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設立 | 1921年 |
全長 | 7004m |
コーナー数 | 19 |
周回方向 | 時計回り |