第12戦F1ベルギーGP土曜のFP3で最速タイムを記録したのはフェラーリのキミ・ライコネン、1分43秒916をマークし、2009年の予選でヤルノ・トゥルーリが記録したコースレコードを更新した。昨年のオー・ルージュでのGフォースは4.5であったが今年は5Gにまで達しており、今季マシンでのセクター2のタイム向上は著しい。

チームメイトの追随を許さない走りによってFP1とFP3でトップタイムを記録したライコネンは、この後のクオリファイで今年のモナコGP以来となるポール・ポジションを狙う。

2番手には0.197秒差でセバスチャン・ベッテルがつけた。フェラーリは1-2体制で午後の予選に挑む。3番手にはランキング争いでベッテルを追うルイス・ハミルトン、両者のタイム差は僅かに1000分の1秒という大接戦となった。もう一人のメルセデスドライバーであるバルテリ・ボッタスは5番手という結果だった。

メルセデスAMGに割って入る形で4番手にマックス・フェルスタッペン（レッドブル）が、ダニエル・リカルドが5番手に食い込んだ。初日に最高速重視のセットアップを試したリカルドは、全セクターを平均的に速く走る方向性のセッティングに戻しタイムを取り返した。

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マクラーレン・ホンダ勢は、フェルナンド・アロンソがトップから2.144秒落ちの10番手に滑り込んだ。スペック3.6エンジンに問題が生じ65グリッド降格が見込まれているストフェル・バンドーンは、14番手という結果に終わった。マクラーレン・ホンダはパワーサーキットのスパ・フランコルシャンでまずまずの速さをみせている。

来季シートが危ぶまれているダニール・クビアトは、「パワーを失った」との無線の直後にコース上にマシンを停めた。クビアトのSTR12はエキゾースト付近から炎が上がり、マーシャルは消化器を噴射した。これによりコースにはダブルイエローが振られたが、フェリペ・マッサはこれを無視した疑いがあり、セッション終了後にスチュワードからの調査を受けることになる。

金曜午後の2回目のフリー走行ではセッション終盤に降雨があったものの、土曜のスパは晴天に恵まれた。とは言えコース上には幾らか湿った箇所が残っていたため、FP3はウェットコンディション宣言の下で開始された。開始直後はインターミディエイトタイヤでコースインするマシンが続いたものの、事実上のドライコンディション故、ドライバー達はすぐさまドライタイヤに履き替えた。

2017年F1ベルギーGP予選は、日本時間8月26日(土)21時から始まる。

2017年F1第12戦ベルギーGPフリー走行3（FP3）リザルト

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