マクラーレン、トラブル乱舞で5位入賞逃す「ルノーと協力して原因を探る」
F1第13戦ベルギーGP決勝レースに挑んだマクラーレンは、テクニカルトラブルが多発。カルロス・サインツは、クラッチ関連と疑われるトラブルを抱えてオープニングラップでリタイヤし、ランド・ノリスは5番手を走行していたものの、最終周にエンジン絡みと思しきトラブルで姿を消した。
詳しい原因は明かされていないが、アンドレス・ザイドル代表は「何が起きたのかを詳細に理解するために、ルノーのメンバーと共に分析する必要がある」とコメント。パワーユニット周りの故障であることを窺わせた。
5位入賞目前に涙を飲んだノリスは、この日最も印象的な活躍を見せたとして、ベルギーGPの「ドライバー・オブ・ザーデイ」に選出された。キャリア初優勝を果たしたシャルル・ルクレールを、0.2%という僅差の得票差で破っての栄冠であった。
マクラーレン:F1ベルギーGP決勝
ランド・ノリス決勝: DNF, グリッド: 11番手
まずは、アントワーヌの家族と友人たちに心からのお悔やみを伝えたい。
僕のレースは退屈ではなく、刺激的で楽しかった。スタートは蹴り出しが凄く良くて、ターン1で6台まとめて追い抜くことができ、一気に5番手になった。その後はレースをコントロールした。
チームは凄く良い仕事をしてくれたし、ポジティブな事も幾つかあったけど、ファイナルラップでエンジンにトラブルが出るなんてキツイよ。次のモンツァに向けて備えるために気持ちを切り替えないとね。
カルロス・サインツ決勝: DNF, グリッド: 15番手
レースが出来ず本当にガッカリだ。スタートすらできないなんて…何も言葉がないよ。トラブルの原因を究明する必要がある。ファイナルラップでランドがリタイアしたのも残念だ。チャンピオンシップでの10ポイントを逃してしまった。
チームとしてもダブルDNF(Do Not Finish)なんて望んじゃいないし残念だよ。マシンのペースを考えれば、少なくとも今日は1桁以上のポイントが獲得できたはずだったのに。前に進むよ。
昨日の事件は、モータースポーツが極めて危険だという事実を再認識させられる辛い出来事だった。このスポーツには避けようがないリスクがあることを全員が意識しなきゃならない。コミュニティー全体が辛く感情的な空気に包まれた。
アントワーヌのご家族と友人たちにお悔やみを伝えたい。僕らはこの先どこでレースをしていても、彼を忘れることはないだろう。それが仲間のドライバーに対する最大の追悼だ。どうか安らかに眠って欲しい。
9月1日(日)にスパ・フランコルシャンで行われた2019年F1第13戦ベルギーグンプリの決勝レースでは、フェラーリのシャルル・ルクレールがポール・トゥ・ウイン。F1での初勝利を飾った。