オー・ルージュに向かうフェラーリSF1000、2020年F1F1ベルギーGP予選にて
Courtesy Of Ferrari S.p.A.

フェラーリ、2014年以来のQ2止まり「予想よりも良い結果」とルクレール「これが実力」とベッテル

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スクーデリア・フェラーリは8月29日(土)のF1ベルギーGP予選で、シャルル・ルクレールが13番手、セバスチャン・ベッテルが14番手と、懸念されていたダブルQ1敗退という最悪のシナリオを逃れたものの、チームとしては2014年のF1イギリスGP以来となるQ2止まりに終わった。

これは、ルクレールが昨年のポール・トゥ・ウィナーである事を考えれば災害級の結果と言える。この日の予選では、計6チームが前年より2秒以上速さを増しているものの、ルクレールの自己ベストは昨年の自身のポールタイムより0.477秒も遅かった。

フェラーリはイタリアチーム最上位の座をアルファタウリ・ホンダに譲った。SF1000はダニール・クビアトとピエール・ガスリーが駆るAT01に届かなかった。予選を振り返ったルクレールは「予想していたよりも良かった」と述べ、更に悪い結果を覚悟していた事を明かした。

「最後のアタックは真っ当だったと思う。今日は13番手と14番手が僕らにできる限界だった。昨日よりもマシンバランスを改善できたけど、残念ながら期待していたほどのパフォーマンスは引き出せなかった」とルクレール。

「厳しいレースになると思うけど、僕はいつものように楽観視している。願わくば上手くスタートを切って、タイヤを上手くマネジメントして戦略面で正しい決断を下し、ポイント争いに絡みたい」

「自宅でテレビ観戦して応援してくれているファンを含めて、今は僕ら全員にとって厳しい状況だから、明日は何とかして出来る限りの結果を持ち帰りたい。チーム全員が気を引き締めてモチベーションを保つことが重要だ。問題の原因を突き止めてこれを解決するために、チーム一丸となって努力していきたい」

3度のスパウィナーであり、ポールポジション経験もあるベッテルは、Q1でルクレールを上回る13番手タイムをマークしたものの、Q2では0.265秒の遅れを取った。

「スパは直線区間が多く、そこでかなりのタイムをロスしているし、タイヤを上手く機能させられずに手こずっている。今日の結果は、このタイプのコースにおける僕らの実力を反映したものだと思っている」とベッテル。

「明日の決勝に向けの準備は整っている。雨が降っても大差ないと思うけど、ポイントを獲得するために、戦略にしろ何にしろあらゆる事を試してみるつもりだ」


ポールポジションはルイス・ハミルトン。2番手にはバルテリ・ボッタスが続きメルセデスがフロントローを独占。3番手にはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が続く結果となった。

2020年 F1ベルギーグランプリ決勝レースは、日本時間8月30日(日)22時10分にスタート。1周7,004mのスパ・フランコルシャンを44周する事でチャンピオンシップを争う。

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