14番手ダニエル・リカルド「実質的なテストデー」を経て改善の必要を指摘、予選は雨と晴れのどちらを望む?
トップから1.563秒遅れの14番手で終えた7月26日(金)の2024年F1ベルギーGP初日セッションについてダニエル・リカルド(RBフォーミュラ1)は「実質的なテストデー」と評し、クルマの最適化に向けて試行錯誤した1日だったと振り返った。
「昨夜は雨の音で何度か目が覚めたから、今日は典型的なスパでの1日、つまり雨と曇り空が広がるものだと思っていたのに、蓋を開けてみればドライコンディションだった。気分良くドライブできたよ」とリカルドは語る。
「路面の多くが再舗装されたから、幾つかのコーナーではグリップがかなり向上しているのが感じられた」
「今日は実質的なテストデーだったんだ。いろいろなことを試してみて、FP2に向けて少し満足できるようになったけど、明日に向けてはもうコンマ数秒ほどタイムを縮める必要がある。明日に期待だね」
「今のところはウェットコンディションの予報が出ているけど、どうなるかは分からない。でも、またスパを走れて良かったよ」
20番手最下位で初日を終えたチームメイトの角田裕毅は、クルマに「大きな問題」を抱えていたと明かし、リカルド車にも「幾つかの問題」があったと説明した。
土曜の予選が雨に見舞われる可能性がある一方、日曜のレースはドライコンディションが予想されている。ある種のトレードオフが要求される状況にどう対処するのだろうか?
「そうだね、、ドライが予想される日曜に向けては、少なくとも今日の走行からある程度の理解が得られたと思う。もしドライレースになるなら今日学んだことを活かせるはずだ」とリカルドは説明する。
「もし予選が雨になるとすれば、おそらくそれが唯一のウェットセッションになるだろうね。グリップを見つけ出すのにあまり時間がないから、この手のセッションはいつだってエキサイティングだ」
「新しく再舗装された幾つかの場所については、濡れた場合にグリップがあるのか、逆になくて滑りやすいのか分からないから、その部分は誰にとっても難しい課題になるだろうね」
「でもここではいつも雨が降るから、これまでに濡れたスパを走ったことは何度もあるし、何とかなると思う」
「今日のドライコンディションでの僕らのポジションを踏まえると、ウェットは僕らにとって悪くないかもね」
エンジン交換ペナルティによる最後尾スタートが決定しているため、角田裕毅はリカルドのサポートに全力投球する意向を明らかにしている。
レーシング・ディレクターを務めるアラン・パーメインは2日目に向けた前向きな材料として、ロングランペースの良さと良好なデグラデーションを挙げた。
2024年F1ベルギーGPのFP2をトップで締め括ったのはランド・ノリス。2番手にオスカー・ピアストリが続いたことでマクラーレンがタイムシートのトップを独占した。3番手にはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が続いた。
FP3は日本時間7月27日(土)19時30分から、公式予選は同23時から1時間に渡ってスパ・フランコルシャンで開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。