2021年F1バーレーンGP観戦ガイド:TV放送・天気・各種データ…フジNEXTとDAZN配信日程
メルセデス不敗神話はレッドブル・ホンダによって終止符が打たれる事になるのだろうか?長きウインターブレイクが終わり、遂に2021年シーズンの開幕戦、バーレーンGPが3月26日-28日にバーレーン・インターナショナル・サーキット(BIC)で開催される。
現地バーレーンと日本の時差は6時間だがナイトレースであるため、各セッションの開始時刻は現地14時30分~18時(日本時間20時30分~24時)となる。日曜の決勝レースに関しては、直前に仮眠を取るファンもいる事だろう。
2021年シーズンも地上波やBSでのテレビ中継は行われず、視聴に際しては有料放送か有料ネット配信サービス、フジテレビNEXTかDAZNを利用する必要があるが、いずれも無料期間を設けているため上手く利用したい。
今季は2度のF1王者、フェルナンド・アロンソが2018年アブダビGP以来、3年ぶりに復帰を果たすほか、角田裕毅が7年ぶりの日本人ドライバーとしてF1のグリッドに付き、ミハエル・シューマッハのF1デビュー(1991年ベルギーGP)から29年7ヶ月3日を経て息子ミックがF1デビューするなど、参戦ドライバーの顔ぶれが大きく変化する。
角田裕毅のデビューの他に、日本人にとって2021シーズンが特別な理由がもう一つある。それは1964年より始まったホンダF1の歴史に一応の幕が下りるという事だ。渾身のパワーユニット「RA621H」を搭載するレッドブルは、V6ハイブリッド時代の絶対王者メルセデスを打ち負かす事ができるだろうか?
レッドブル・ホンダは初日FP1でマックス・フェルスタッペンが全体ベストを記録。メルセデスを抑えての好スタートを切ると続くFP2でも最速をマーク。優勝争いに向けて好調な仕上がりを感じさせた。
また、注目の角田裕毅はFP2でベテランのチームメイト、ピエール・ガスリーを抑える7番手タイムを刻み、プレシーズンテストに続いてパドックの驚きを誘った。
コース及びレース概要
戦いの舞台となるのは、首都マナマから南に約34km程離れたサクヒールのラクダ牧場跡地に建設された全長5,412mのBICだ。周囲を砂漠に囲まれているため風が強く、プレシーズンテストの時と同じ様に強風が吹き荒れると空力マシンは大きな課題を抱える事になる。
砂の影響で週末の初めはグリップが低いものの、路面コンディションはセッションを通して徐々に改善していく。例年の傾向としては、初日FP1から予選までに概ね2・3秒ほどラップタイムが向上する。
バーレーンで最多優勝回数を誇るドライバーはルイス・ハミルトン(メルセデス)とセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)だ。共に4勝を挙げている。コンストラクターとしてはフェラーリが2004年、2007年、2008年、2010年、2017年、2018年の6シーズンで勝利を飾っている。
週末の現地天気
執筆時点での天気予報では、今週末のサクヒールに雨が降る事はなさそうだが、日曜日は秒速12mの強風が予想されている。
日付 | 天気 | 最高気温 | 最低気温 | 降水確率 |
---|---|---|---|---|
3月26日(金) | 晴れ | 33℃ | 22℃ | 0% |
3月27日(土) | 晴れ | 36℃ | 21℃ | 0% |
3月28日(日) | 晴れ | 26℃ | 21℃ | 0% |
開催スケジュールと放送日程
バーレーン・グランプリは3回のフリー走行と予選、そして決勝の全5セッションで構成される。FP1は日本時間3月26日(金)20時30分に開始され、決勝は28日(日)24時00分にフォーメーションラップを迎える。フジテレビ及びDAZNともに、フリー走行、予選、決勝の全セッションをノーカット生中継する。
なお今季は初日2回のフリー走行が各々従来の90分から60分へと削減された。チームとしては慌ただしい週末を過ごす事になるだろう。
フジテレビNextでは森脇基恭、津川哲夫、川井一仁の各氏が解説を務める。実況は小穴浩司アナウンサー。放送開始時刻は、フリー走行と予選がセッション開始10分前、決勝は40分前となる。
スポーツチャンネルDAZNでは小倉茂徳、田中健一、中野信治、サッシャの各氏が実況・解説を行う。下記はすべて日本時間。
セッション 開始時間 |
CS放送 フジテレビ |
ネット配信 DAZN |
|
---|---|---|---|
FP1 3月26日 |
20:30- | 20:20- | 20:30- |
FP2 3月26日 |
24:00- | 23:50- | 24:00- |
FP3 3月27日 |
21:00- | 20:50- | 21:00- |
予選 3月27日 |
24:00- | 23:50- | 24:00- |
決勝 3月28日 |
24:00- | 23:20- | 24:00- |
タイヤ選択
BICはタイヤへの負荷が最も厳しいコースの一つであり、公式タイヤサプライヤーのピレリはC2~C4までの中間レンジのコンパウンドを持ち込む。これは4か月前の昨年のレースで使われた種類と同じものだ。
なお今シーズンのコンパウンドは昨年型と全くの同一仕様ながらも、増加するダウンフォースからタイヤを守るべく構造が強化されている。
フリー走行時間は短縮されたが、昨季同様にソフト8セット、ミディアム3セット、ハード2セットが各マシンに供給される。
- ハード(白): C2
- ミディアム(黄): C3
- ソフト(赤): C4
昨年のレース結果
勝者 | ルイス・ハミルトン Mercedes |
---|---|
表彰台 | 1位:ルイス・ハミルトン Mercedes |
2位:マックス・フェルスタッペン Red Bull Honda |
|
3位:アレックス・アルボン Red Bull Honda |
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ファステストラップ | マックス・フェルスタッペン Red Bull Honda 1分32秒014 |
ポールポジション | ルイス・ハミルトン Mercedes 1分27秒264 |
優勝戦略 | 中古ミディアム(3周) 中古ミディアム(19周) 新品ハード(35周) |