7年ぶりの日本人F1ドライバー角田裕毅、いざ初陣!「準備万全、ファンの期待に応えたい」
アルファタウリ・ホンダの角田裕毅がF1でのデビュー戦となる2021年FIA-F1世界選手権開幕バーレーンGPに先立って抱負を語った。若干20歳の日本の若武者は2014年の小林可夢偉以来、7年ぶりの日本人F1ドライバーとして世界の大舞台に立つ。
角田裕毅のチームメイトを務めるのはフル参戦4年目を迎えるピエール・ガスリーだ。アルファタウリ・ホンダは、昨年のイタリアGPでキャリア初優勝を飾り勢いに乗る25歳のフランス人ドライバーと、日本だけでなく本場ヨーロッパの専門家からも高い評価を受ける角田裕毅の若きラインナップでホンダ最終年でのチーム史上最高成績を狙う。
準備万全、ファンの期待に応えたい
角田裕毅
F2から大きくステップアップを果たし、今週末のバーレーンGPでF1デビューを果たします。
オフシーズン中に何度か旧スペックのF1マシンでテストを行い、その後、サクヒールでの3日間の公式テストに取り組んだことで十分に準備を整える事ができたと考えています。
パワーやブレーキの効き具合、そしてF1特有のステアリングホイール上に配置された幾つものコントロールやスイッチなど、学ぶべき事はたくさんあります。
今回のテストでは、さまざまな変更を加えた際のクルマの反応を理解することに努めながら、データを使った学習にも多くの時間を費やしました。幾らか成長できたと感じています。
昨年型のマシンと比較すると、今年のマシンはステアリングのフィーリングが良く、エンジンもパワーアップしているように感じました。確かにテストは上手くいきましたが、テストにおいては全員が各々異なるプログラムに取り組んでいるため、競争力ついては今週末を待つ必要があります。
フィジカル面の準備にも力を入れてきました。毎日トレーニングを行い、強化が必要だと感じていた部分に集中的に取り組みました。最初のレースで何が起こるか見ていきたいと思います。
最初からハードにプッシュして、これまでの経験をもとにマシンの限界を探り、シーズン半ばに全てをまとめ上げて良い結果が得られるよう取り組んでいきたいと思っています。
また、チームメイトは非常に速い経験豊富なドライバーですので、彼からできる限り多くの事を学びたいと思っています。
2014年以来初となる日本人F1ドライバーという事で、日本のファンの皆さんから大きな期待が寄せられている事は承知していますので、皆さんに喜んでいただけるよう最善を尽くしたいと思います。準備は整いました!
バーレーンGPの戦いの舞台となるのはプレシーズンテストと同じバーレーン・インターナショナル・サーキット。1周5412mのコースには計4本のストレートと15個のコーナーが配置される。
ランオフエリアが広いためウォールに激突する恐れがなく、ドライバーにとってはブレーキングポイントの限界を見極めるのが容易。オーバーテイクポイントが豊富にあるため、数多くの追い抜きと激しいバトルが見られる。
11月末に行われた昨年のグランプリでは、壮絶なクラッシュによる長期の赤旗と2度のセーフティーカーを経てルイス・ハミルトン(メルセデス)が優勝。2位にマックス・フェルスタッペン、3位にアレックス・アルボンと、レッドブル・ホンダの2台が表彰台に上がる結果となった。
F1バーレーンGPは日本時間3月26日(金)20時30分からのフリー走行1で幕を開ける。