来るかペレス、なるかレッドブル内頂上決戦…フェルスタッペン打倒の鍵は「神業的な何か」
Wタイトル2連覇を目指すレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスが2023年FIA-F1世界選手権第1戦バーレーンGPに先立って抱負を語った。
レッドブル「RB19」がシーズンを通してバーレーンテストのような他を圧倒する速さと信頼性を発揮し、ライバルチームが遅れを取ることがあれば、両者は世界タイトルを巡ってチームメイトバトルを繰り広げる事になるかもしれない。
RB19についてレッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、昨年までのようにドライビングスタイルの違いにパフォーマンスが大きく左右される事はないだろうとしており、ペレスに対する期待は例年以上に膨らむ。
過去2年に渡ってペレスはフェルスタッペンのサポート役を担ってきた。2021年のアブダビGPではルイス・ハミルトンを数周に渡って拘束。この見事な活躍なくしてフェルスタッペンの戴冠はなかった。
ただ結局のところそれは、ペレスがタイトルに挑戦できるポジションを掴み取れなかったがためだ。2023年は過去の流れを断ち切り、自らの殻を破ってチャンピオン・バトルに挑戦できるだろうか?
1998年と1999年のダブルF1ワールドチャンピオン、ミカ・ハッキネンに言わせれば、ペレスを含むライバルがフェルスタッペンに打ち勝つには「ほとんど神業的な何か」が必要だという。
ハッキネンはUnibetの動画コラムの中で「コース上で(フェルスタッペン)より速い人がいるかって? 怪しいね。いないと思う」と述べ、フェルスタッペンが現役ドライバーの中で最速だと主張した。
そして「2度のチャンピオン獲得は彼の自信をさらに強める事になった。シーズンに向けた準備のあり方というものをよく知っているし、彼はまだ若く、チームは彼を100%信頼し切っている」
「マックスは本当に良い状態にある。彼に勝つには、ほとんど神業的な何かが必要だ」
そしてペレスについては「いいチームメイト」であり「すごく従順なように見える」と述べ、「予選であろうがレースであろうが、彼は要求された事をこなす」と付け加えた。
レッドブル:バーレーンGPに向けて
マックス・フェルスタッペン
でも、本番はこれから
僕はテスト後もバーレーンに滞在することにしたんだ。週末に向けていい感じだよ。テストではやるべき事を全て終えたし、いい状態で週末を迎えることができる。
テストのデータを通して色んな事が言われているけど、コースによってクルマの挙動は大きく違うわけで、僕らはチームとして改善していくことに集中し、1年を通して常に上を目指して努力し続けていくつもりだ。
3日間のテストはポジティブだった。でも、本番はこれからだ。
セルジオ・ペレス
強そうに思うし、そう感じてもいるが…
ようやくシーズンが幕を開ける! またレースができる。本当に楽しみだ。
RB19はテストでかなりフィーリングが良かったし、セットアップ変更にも上手く反応してくれた。予選や決勝のコンディションでクルマがどんな動きを見せてくれるのか楽しみだ。
テストが各チームの現在地を的確に表しているとは思っちゃいない。土曜の予選後にみんながどういう場所にいるのか興味深いね。
確かに僕らは強そうに思うし、そう感じてもいるけど、レースウイークエンドを通じて如何にパフォーマンスを発揮するかが何よりも重要だ。
シーズンを前向きな結果でスタートさせたいと思ってる。バーレーンで一貫した週末を過ごしたい。
バーレーンGPの舞台は今季のプレシーズンテスト会場として使われた1周5412m、全15コーナーを有するバーレーン・インターナショナル・サーキット(BIC)。2022年のバーレーンGP決勝は、レッドブル勢のWリタイヤを経てフェラーリが3年ぶりの1-2フィニッシュを飾る劇的なシーズン幕開けとなった。
F1バーレーンGPは日本時間3月3日(金)20時30分からのフリー走行1で幕を開ける。予選は日本時間4日(土)24時、決勝レースは5日(日)24時に開始される。