2017年F1バーレーンGP《FP2》結果とダイジェスト – ベッテル再びトップ!大接戦の3強、ハミルトンは5番手
午前に引き続き、フェラーリのセバスチャン・ベッテルがバーレンGP金曜2回目のフリー走行を制した。
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気温33℃・路面温度34℃と、午前のフリー走行よりも涼しいコンディションで行われたFP2。各車スーパーソフトでの予選シミュレーションと、決勝を見据えたロングランプログラムを実施。ベッテルに遅れること0.041秒差でボッタスが2番手、3番手にはレッドブルのダニエル・リカルドが続く結果となった。
大接戦を演じる3強
トップから5番手までが0.3秒以内という大接戦。セッティングの決まらないハミルトンは、クリーンなラップを得られなかったこともあり5番手に沈んだ。第1戦・第2戦はフェラーリとメルセデスが2強争いを繰り広げていたが、ここにレッドブルのリカルドが乱入。6番手に食い込んだルノーのニコ・ヒュルケンベルグにも注目が集まる。
ベッテルvsボッタスまたも1000分の1差
セッション開始13分、ソフトタイヤでアタックに出たメルセデスのバルテリ・ボッタスが、トップタイムを記録していたベッテルを1000分の1秒上回る1分32秒614を記録。前戦中国GP予選の再現。その後両者ともにタイムを更新したものの、その差は100分の4秒。
メルセデスとフェラーリはロングランペースもほぼ互角。長かったメルセデス1強時代はついに終わりを迎えるのだろうか?
FP1に引き続きトラブルが多発
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砂と暑さの魔の手忍び寄るバーレン・インターナショナル・サーキット。FP1より下がったとは言え、セッション終盤でも気温30℃以上。1回目のフリー走行に引き続きマシントラブルが多発した。
ERSトラブルのベッテル
セッション残り40分、走行中のベッテルのマシン電源が突然落ちるアクシデントが発生。完全に電源が落ちてしまったため、ベッテルはマシンから身を乗り出しコックピットの外側に設置されたニュートラルボタンをプッシュ。惰走を利用してピットに戻ろうと試みるも途中で断念。マーシャルの手を借りてガレージに戻った。
PU交換を余儀なくされたバンドーン
FP1でMGU-Hのトラブルが発生したマクラーレン・ホンダのストフェル・バンドーンは、詳細な原因調査のためPUを全交換。何とかセッション時間内に交換作業を終え残り90分のところでコースイン。セッティング出来ないことに加えて焦りもあったか、最下位となる20番手でセッションを終えた。
煙に巻かれたカルロス・サインツ
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セッション開始18分目、トロ・ロッソのカルロス・サインツがコースオフし、その直後マシンから煙が。そのままコース脇に車を停めてマシンを降りた。これによりVSCが出動。チームメイトのダニール・クビアトもロングラン中に「何かがおかしい」と無線で叫ぶ。
またもTウイング脱落のボッタス
中国GPのフリー走行のデジャブここに。ボッタスのTウイングがバーレーンでも落下。CS放送の解説を務めた松田次生選手は「これはわざとTウイングを落下させることで、Tウイングが禁止されることを狙っているのでは?(笑」と推測。
予選までに残されたセッションは残す所あとひとつ。とは言え明日のフリー走行は予選や決勝とは異なる時間帯に行われるため、セットアップを突き詰められるのは今日のFP2が実質的に最後となる。混戦間違いなしの今後の展開から目が離せない。
2017年F1第3戦バーレーンGPフリー走行2(FP2)リザルト
Pos | No | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 5 | ベッテル | フェラーリ | 1:31.310 | 29 | |
2 | 77 | ボッタス | メルセデス | 1:31.351 | +0.041 | 35 |
3 | 3 | リカルド | レッドブル | 1:31.376 | +0.066 | 28 |
4 | 7 | ライコネン | フェラーリ | 1:31.478 | +0.168 | 34 |
5 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 1:31.594 | +0.284 | 35 |
6 | 27 | ヒュルケンベルグ | ルノー | 1:31.883 | +0.573 | 37 |
7 | 19 | マッサ | ウィリアムズ | 1:32.079 | +0.769 | 37 |
8 | 33 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:32.245 | +0.935 | 18 |
9 | 8 | グロージャン | ハース | 1:32.505 | +1.195 | 34 |
10 | 26 | クビアト | トロロッソ | 1:32.707 | +1.397 | 35 |
11 | 20 | マグヌッセン | ハース | 1:32.854 | +1.544 | 33 |
12 | 31 | オコン | フォースインディア | 1:32.875 | +1.565 | 38 |
13 | 30 | パーマー | ルノー | 1:32.876 | +1.566 | 38 |
14 | 14 | アロンソ | マクラーレン | 1:32.897 | +1.587 | 31 |
15 | 11 | ペレス | フォースインディア | 1:33.319 | +2.009 | 34 |
16 | 18 | ストロール | ウィリアムズ | 1:33.361 | +2.051 | 36 |
17 | 9 | エリクソン | ザウバー | 1:33.944 | +2.634 | 34 |
18 | 55 | サインツ | トロロッソ | 1:34.072 | +2.762 | 5 |
19 | 94 | ウェーレイン | ザウバー | 1:34.117 | +2.807 | 29 |
20 | 2 | バンドーン | マクラーレン | 1:34.230 | +2.920 | 8 |
コンディション
天気 | 晴れ |
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気温 | 33℃ |
路面温度 | 34℃ |
セッション概要
グランプリ名 | F1バーレーンGP |
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セッション種別 | フリー走行2 |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | バーレーン・インターナショナル・サーキット |
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設立 | 2004年 |
全長 | 5412m |
コーナー数 | 15 |
周回方向 | 時計回り |