フェラーリ:初戦W入賞でSF21の進化を証明…シーズン全体を見据えてリスク避けたサインツと大幅改善に自信得たルクレール
スクーデリア・フェラーリは3月28日に開催されたF1バーレーンGP決勝レースでシャルル・ルクレールが6位、カルロス・サインツが8位でフィニッシュし、開幕戦でダブル入賞を飾った。
上位2チーム、メルセデスとレッドブル・ホンダは別次元として、3番手争いが非常に拮抗する中、サヒールでのグランプリはマラネロにとってSF21の開発の方向性が正しい事を証明する形となった。
新加入のサインツは見事なレースを戦った。
プレシーズンテストが制限された事で未だマシンへの習熟が不十分との判断から、決してリスクを取らず冷静にレース展開を見極め、完走を第一ターゲットにしながらもルクレールとの差を8秒に抑えてチェッカーフラッグを受けた。
Ferrari:F1バーレーンGP決勝
シャルル・ルクレール決勝: 6位, グリッド: 4番手
良い形でレースをスタート出来たしクルマの感触も良かったから、今日のレースにはそれなりに満足している。6位という結果に大満足するわけにはいかないけど、去年から大幅に進化を遂げたのは間違いないからね。
スタートはかなり良くて気が付いたら3番手を走っていた。第一スティントは上手くタイヤをマネージ出来たからまだ少し余力が残っていたと思うけど、ライバルの戦略に揺さぶりを掛けるために少し早い段階でピットストップする必要があったんだ。
正しい判断だったと思うけど、その分だけレース終盤のペースが若干辛かったかもしれない。
全体的には良いレースだったしポジティブな週末になった。去年と比較して大きく前に進めていると思うけど、それでもまだ望んでいる場所には達していないから、今後も懸命に作業に取り組んでいくつもりだ。
カルロス・サインツ決勝: 8位, グリッド: 8番手
初戦としては手堅いレースになったと思う。
僕にとっては、最後まで走り切ってこのマシンでの経験を積むことが凄く重要だった。スタートであまりリスクを冒さずに幾つかポジションを落としたのはそういう理由だと言えるかもね。
スタート直後のダーティーエアーの中でのクルマの挙動を確認したかったんだ。自分のリズムで走れば巻き返すチャンスがあるのは分ってたし。
レース展開が落ち着いた後に1周ごとにプッシュしていった。ミディアムタイヤ、特に最終スティントで履いたハードタイヤで力強いペースを発揮できたと思う。それに何度か上手いオーバーテイクを成功させる事もできた。
今週末の仕事ぶりには満足している。フェラーリはより多くを求めているし、それは僕も同じだけど、今後に期待が持てるレースになったし、これからも全力で取り組んでいくつもりだ。
3月28日(日)にバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われた2021年F1開幕戦バーレーングランプリ決勝レースでは、2番グリッドからスタートしたルイス・ハミルトン(メルセデス)がポールシッターのマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)を交わして逆転勝利を挙げた。3位表彰台にはバルテリ・ボッタス(メルセデス)が滑り込んだ。