セルジオ・ペレス、”奇跡”の再始動からの殊勲5位「エンジンもイグニッションも失い、もう終わったと思った」
セルジオ・ペレスとバーレーン・インターナショナル・サーキット(BIC)の関係は良いのやら悪いのやら…レッドブル・ホンダでの初戦、ペレスは最後方スタートを強いられるも、その93分後には5位でチェッカーフラッグを受けた。
ペレスは同じBICのアウタートラックで開催された昨年のサクヒールGPで、1周目に最後尾にまで転落しながらもキャリア初優勝を飾ったが、レッドブル移籍後初のレースでも同じ様に苦境からのスタートを強いられた。
CE(コントロール・エレクトロニクス)及びES(バッテリー)を交換の上レースに臨んだペレスは、フォーメーションラップ中に原因不明のシャットダウンに見舞われコース上で停車した。
幸いにもクルマは再始動したが、本来の11番グリッドに付くことはできずピットレーンからレースをスタートさせた。
レースが続行できたのは「奇跡」と言うペレスは、問題が発生した際、殆どレースを諦めかけていた。
ペレスは「何が起こったのか、本当に分からなかった。ミッドコーナーで突如すべてがシャットダウンしてしまい、エンジンが止まり、イグニッションも失い、”終わったな”って思ったよ」と述べ、苦笑いを浮かべた。
”奇跡”の再始動からの5番手
セルジオ・ペレス決勝: 5位, グリッド: ピット
レースができない可能性もあっただけに、今日の結果は満足すべきものだと思う。クルマのペースは良かったし、ポテンシャルも感じられたと言う点でポジティブに捉えている。
フォーメーションラップの最中に突然マシンがシャットダウンしてしまい、クルマを降りる寸前だったんだ。再始動してどうにかレースができたのは本当に奇跡的だった。
それが原因でピットレーンスタートになってしまったのは手痛かったけど、何とか追い上げて完走してポイントを獲得できたし、こうしてこのマシンで走り込めた事に満足してる。僕にとっては経験を積むという点で大事な事だからね。
もちろん、チームとしてはマックス(フェルスタッペン)が優勝できなかったのは残念だけど、必ずその日はやってくるはずだし、僕らならやれると思う。
次戦イモラで更に強くなるために、今回集めたデータを分析してその全てを理解していきたい。
3月28日(日)にバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われた2021年F1開幕戦バーレーングランプリ決勝レースでは、2番グリッドからスタートしたルイス・ハミルトン(メルセデス)がポールシッターのマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)を交わして逆転勝利を挙げた。3位表彰台にはバルテリ・ボッタス(メルセデス)が滑り込んだ。