新人ハジャー、”過信”が招いたQ2敗退「アプローチを誤った」痛恨の判断ミスに意気消沈

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Q3進出が期待される中、アイザック・ハジャー(レーシング・ブルズ)は2025年F1第4戦バーレーンGP予選で12番手に留まり、Q2敗退を喫した。経験が浅いルーキードライバーにありがちな“判断の甘さ”が露呈した格好となった。

ハジャーはFP2以降のプラクティスでトップ7を維持。バーレーン・インターナショナル・サーキットでのVCARB 02は高い競争力を発揮していたが、予選Q2では、10番手で通過を果たした角田裕毅(レッドブル・レーシング)に惜しくも0.043秒届かなかった。

ハジャーは予選後、ラップ序盤が好調だったことで「これで十分」と感じてしまい、攻め切るべき終盤セクターで抑えてしまったことが敗因だと説明した。

「状況としてはあまり良くなかった。Q2の最初のアタックは中止せざるを得ず、クルマの感触もあまり良くなかった。でも、最終アタックではラップの入りがすごく良かったんだ」とハジャーは振り返る。

「正直、これで大丈夫だろうと思ってしまい、ラップの終盤で少し慎重になりすぎてしまって…それが良くなかった。あのアプローチは誤りだった」

最高技術責任者を務めるティム・ゴスは「クルマのバランスが完全とは言えず、そのポテンシャルを最大限に引き出すことができなかった」として、「本来であればもっと良い結果を残せたはずだ」と評価した。

レーシング・ブルズVCARB 02でバーレーン・インターナショナル・サーキットを走行するアイザック・ハジャー、2025年4月12日(土) F1バーレーンGP最終フリー走行Courtesy Of Red Bull Content Pool

レーシング・ブルズVCARB 02でバーレーン・インターナショナル・サーキットを走行するアイザック・ハジャー、2025年4月12日(土) F1バーレーンGP最終フリー走行

12番手からのスタートとなるハジャーだが、ポイント圏内まではあと2つのポジション差。インタビューでは気落ちした様子を見せつつも、決勝での巻き返しに自信をのぞかせた。

ポイントを狙えるか?と問われたハジャーは「そうだね、明日は間違いなく面白いレースになると思う。タイヤのデグラデーションが激しいから、確実に2ストップレースになるだろうし、いろいろなことが起きると思う」と答えた。

「大事なのは、戦略面でしっかり対応することだ。ペースが良く、戦略的にうまく立ち回れれば、ポイントは狙えると思う」


2025年F1バーレーンGP予選ではオスカー・ピアストリ(マクラーレン)がポールポジションを獲得。2番手にジョージ・ラッセル(メルセデス)、3番手にシャルル・ルクレール(フェラーリ)が続く結果となった。

決勝レースは日本時間4月13日(日)24時にフォーメーションラップが開始され、1周5412mのバーレーン・インターナショナル・サーキットを57周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

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