リカルド最速でレッドブルが本命に、ホンダ勢は明日以降の挽回へ / F1アゼルバイジャンGP《FP2》結果とダイジェスト
FP1とは打って変わり、初日夕刻のバクー市街地コースの路面温度は20℃以上も低下。フロントタイヤの熱入れに苦労するチームと、そうでないチームとに分かれた。FP2においては、一発の速さを追求するよりはむしろ、レースでのロングランを見据えてタイヤの理解とマシンバランスの改善に注力する事が求められる。
2018年第4戦アゼルバイジャンGPの2回目フリー走行を制したのはレッドブルのダニエル・リカルド。1分42秒795を記録し、2番手につけたフェラーリのキミ・ライコネンを100分の7秒上回った。
3番手にはFP1でマシンをクラッシュさせたマックス・フェルスタッペン。ダメージは4輪全てに及んでおり、サイドポッドの修理までをも必要とするほどであったが、チームの懸命の作業の甲斐あって、レッドブルがトップ3に2台のマシンを送り込んだ。
アゼルバイジャンで頭一つ飛び抜けているように見えるレッドブルだが、気掛かりなのがフェルスタッペンのパワーユニット。セッション終了間際にトラブルを抱え、回転数を制限してのピットインを強いられた。現時点では原因不明ながらも、チーム代表のクリスチャン・ホーナーによれば、センサー系のトラブルの可能性があるという。
バクーはカレンダー2番目の長さを誇るにも関わらず、4番手につけたルイス・ハミルトン(Mercedes)から14番手ランス・ストロール(Williams)までは僅かに0.9秒。上位3名が突出した速さをみせた一方で、4番手以降は混戦の様相を呈した。
トロロッソ・ホンダ勢はFP1では使わなかったウルトラソフトタイヤを投入も、ピエール・ガスリーが15番手、ブレンドン・ハートレーが18番手とタイムシート後方に沈んだ。トップとのギャップも2秒近くにまで開いており、明日土曜日以降の挽回が期待される。
注目のフェラーリ勢はライコネンが2番手タイムを刻んだ一方で、セバスチャン・ベッテルは11番手と控えめなポジションに。技術チーム再編中のマクラーレンは、フェルナンド・アロンソが6番手と意地を見せるも、ストフェル・バンドーンは19番手に沈殿。チームメイト間でのギャップが大きく開いた。
路面は周回を重ねる毎に改善を示しているものの、予選タイヤと目されるウルトラソフトにはグレイニングが発生、走行を重ねる事による性能劣化も目立った。ウルトラソフトタイヤでのロングランペースでは、フェラーリとレッドブルが平均して47秒台を刻んでいた一方、メルセデス勢の2台は49秒近いペースと大きく遅れを取った。
アゼルバイジャンGP土曜のフリー走行は、日本時間28日土曜19時から、公式予選は同22時からバクー市街地コースで開催される。
2018年F1第4戦アゼルバイジャンGPフリー走行2(FP2)リザルト
Pos | No | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
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1 | 3 | リカルド | レッドブル | 1:42.795 | 35 | |
2 | 7 | ライコネン | フェラーリ | 1:42.864 | +0.069 | 33 |
3 | 33 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:42.911 | +0.116 | 27 |
4 | 77 | ボッタス | メルセデス | 1:43.570 | +0.775 | 25 |
5 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 1:43.603 | +0.808 | 31 |
6 | 14 | アロンソ | マクラーレン | 1:43.700 | +0.905 | 34 |
7 | 31 | オコン | フォースインディア | 1:43.814 | +1.019 | 30 |
8 | 55 | サインツ | ルノー | 1:43.834 | +1.039 | 36 |
9 | 20 | マグヌッセン | ハース | 1:43.977 | +1.182 | 29 |
10 | 27 | ヒュルケンベルグ | ルノー | 1:44.091 | +1.296 | 33 |
11 | 5 | ベッテル | フェラーリ | 1:44.127 | +1.332 | 38 |
12 | 11 | ペレス | フォースインディア | 1:44.142 | +1.347 | 31 |
13 | 8 | グロージャン | ハース | 1:44.425 | +1.630 | 27 |
14 | 18 | ストロール | ウィリアムズ | 1:44.459 | +1.664 | 31 |
15 | 10 | ガスリー | トロロッソ | 1:44.712 | +1.917 | 39 |
16 | 16 | ルクレール | ザウバー | 1:44.940 | +2.145 | 30 |
17 | 35 | シロトキン | ウィリアムズ | 1:45.007 | +2.212 | 33 |
18 | 28 | ハートレー | トロロッソ | 1:45.051 | +2.256 | 36 |
19 | 2 | バンドーン | マクラーレン | 1:45.288 | +2.493 | 29 |
20 | 9 | エリクソン | ザウバー | 1:46.042 | +3.247 | 9 |
コンディション
天気 | 曇り |
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気温 | 31℃ |
路面温度 | 19℃ |
セッション概要
グランプリ名 | F1アゼルバイジャンGP |
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セッション種別 | フリー走行2 |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | バクー市街地コース |
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設立 | 2016年 |
全長 | 6003m |
コーナー数 | 20 |
周回方向 | 時計回り |