27日土曜のバクー上空は薄っすらとした曇り空に覆われ、予選前最後のフリー走行は気温24℃、路面温度30℃のドライコンディションの中で行われた。FP3でトップタイムを記録したのは、ミスが響き初日は後方に沈んでいたフェラーリのセバスチャン・ベッテル。1分43秒091をマークし2番手のルイス・ハミルトン（Mercedes）を0.361秒引き離した。3番手にはキミ・ライコネン、フェラーリが順調な仕上がりをアピールした。

リアを滑らせる等してあわや激突というシーンが散見される中、セッション残り9分、10番手タイムを記録していたセルゲイ・シロトキン（Williams）がターン3で曲がりきれずにアウト側のバリアにクラッシュ。今週末2回目となる赤旗が提示された。シロトキンのFW41は、フロントウイングと右前サスペンションを中心に大きく破損。2時間後に迫る予選に向けて、チームは懸命の修復作業に取り掛かる。

初日に速さを示したレッドブルは、冴えないリザルトに終わった。昨日エンジンセンサーの問題と思しきトラブルに悩まされていたマックス・フェルスタッペンは4番手。シロトキンの赤旗の影響もありアタックの機会を失ったダニエル・リカルドは12番手という結果に終わった。

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トロロッソ・ホンダ勢はセットアップ決めきれずピエール・ガスリーが13番手、タイヤのロックアップに苦しんだブレンドン・ハートレーは最下位に終わった。13番手ガスリーから6番手セルジオ・ペレス（Force India）までは1秒圏内。ミッドフィールドの争いはコンマ数秒の差がポジションを大きく左右する混戦となっている。

ルノー勢はカルロス・サインツが16番手、ニコ・ヒュルケンベルグが17番手と沈んだが、予選Q2をスーパーソフトタイヤで通過できるかどうかを検証していたためウルトラソフトでの真っ当なアタックは行っておらず、タイムシートはその実力を表しているとは言い難い。

接戦が予想される予選では、トラフィックの管理と短い周回でのタイヤ作動が大きなカギを握る事になる。また、メルセデスが投入した最新版エンジン予選モードの性能にも注目が集まる。各車ともに限界までプッシュする週末最初のセッションとなるだけにクラッシュ必至。白熱のバトルが期待される。

アゼルバイジャンGP土曜の公式予選は、日本時間28日土曜22時からバクー市街地コースで開催される。

2018年F1第4戦アゼルバイジャンGPフリー走行3（FP3）リザルト

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