2018年シーズン第4戦F1アゼルバイジャンGP公式予選が現地4月28日(土)17時から行われ、スクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテルが今季3戦連続となるポールポジションを獲得、ワンミスが大クラッシュに繋がるスリル満載のバクー市街地コースを制した。

2番手は0.179秒差でメルセデスのルイス・ハミルトン、3番手には同じくメルセデスのバルテリ・ボッタスが続いた。キミ・ライコネンはQ3最終アタックでセクター2まで全体ベストを記録していたものの、最終ターン16でミスを喫し6番グリッドに沈んだ。

期待の高かったレッドブル勢はダニエル・リカルド4番手、マックス・フェルスタッペンが5番手と、コンマ1秒差で惜しくもメルセデスの後塵を拝した。ライコネンを除くフェラーリ、メルセデス、レッドブルの各マシンは決勝をスーパーソフトタイヤでスタートする。ライコネンはQ2最初のアタックでSSタイヤをロックアップ、ウルトラソフトタイヤに履き替えQ2最速タイムを記録した。

予選セッションは気温24℃、路面温度30℃と、先立って行われたFP3よりも若干低下、ドンヨリとした曇り空のドライコンディションの中で行われた。

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トロロッソ・ホンダにとってはツキに恵まれず不運なセッションとなった。Q1での走行中、ブレンドン・ハートレーは壁に接触しタイヤがパンク。アタックラップ中のピエール・ガスリーがブラインドコーナーを抜けた次の瞬間、スロー走行を強いられていたハートレーが目の前に。

一瞬の判断が功を奏し接触もなく大事を逃れたものの、大事故に繋がりかねない極めて危険な状況が生まれた。激怒したガスリーは「断じて許されない」と無線で不満を述べ、ハートレーは「皆すまない。避けようとしてんだが遅すぎた」と謝罪した。

結果2台揃ってQ1敗退、ガスリーは17番手、ハートレーに至ってはタイム計測できずに19番手で予選を終える結果となった。

動画：ホンダ、あわや大事故の同士討ち寸前

メルセデスの最新予選モードを手に入れたフォース・インディア勢が躍進。エステバン・オコンが7番手、セルジオ・ペレスが8番手につけ、昨年の序列に舞い戻りつつある事を予感させた。ルノー・スポール勢は、ギアボックス交換による5グリッド降格が決定しているニコ・ヒュルケンベルグが9番手、カルロス・サインツが10番手と2台揃ってトップ10に名を連ねた。

メルセデスPUを搭載するウィリアムズ勢も大幅に速さを上げてみせた。ランス・ストロールが11番手、セルゲイ・シロトキンが12番手と、2台揃ってQ3進出まで後一歩のところまで食い込んだ。ストレートライン速度に課題を抱えるマクラーレン勢は、フェルナンド・アロンソが13番手、ストフェル・バンドーンが16番手と苦しんだ。

3戦連続でQ3に駒を進めてきたハース勢は失速。ケビン・マグヌッセンが15番手、ロマン・グロージャンは20番手最下位と厳しい結果に終わった。グロージャンはQ1開始早々にターン3でマシンを停車。ギアボックストラブルによってノータイムで予選を終える事になった。

2018年第4戦アゼルバイジャンGP決勝レースは、日本時間29日(日)21時10分からバクー市街地コースを51周する事で争う。

2018年F1第4戦アゼルバイジャンGP予選リザルト

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