レッドブル・リンクのターン3を駆け抜けるレッドブル・ホンダRB16、2020年F1オーストリアGPフリー走行1にてcopyright Getty Images / Red Bull Content Pool

F1開幕! “漆黒”の王者が1-2発進、ホンダ勢はフェルスタッペン3番手 / F1オーストリアGP《FP1》結果とダイジェスト

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2020年シーズンの開幕戦となるF1世界選手権オーストリアGPが、7月3日(金)にレッドブル・リンクで初日を迎え、日本時間同日18時から金曜1回目のフリー走行が行われた。

記念すべきシーズン1発目のセッションを制したのは、今年ミハエル・シューマッハが持つ7冠の偉業に挑むディフェンディング・チャンピオンのルイス・ハミルトン。1分4秒816のトップタイムを記録した。2番手には0.356秒遅れでチームメイトのバルテリ・ボッタスが続き、漆黒の”ブラック・アロー“を駆るメルセデスが1-2発進を決めた。

漆黒のメルセデスW11をドライブするルイス・ハミルトン、2020年F1オーストリアGPフリー走行1にて
© Daimler AG

3番手は、今週末のレースでレッドブル・リンクでの3連覇を目指すレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン。ハミルトンに対してコンマ6秒遅れた。同じくRB16を駆るアレックス・アルボンはチームメイトからコンマ3秒落ちの7番手という結果だった。

ホンダ製F1パワーユニット「RA620H」を搭載するもう一つのチーム、スクーデリア・アルファタウリはピエール・ガスリーが16番手、ダニール・クビアトが19番手とスロースタートを切った。ただし2人は他の多くのライバルチームとは異なり、ソフトタイヤを履かずにタイムを計測している。

曇り空に覆われたレッドブル・リンク、2020年F1オーストリアGPフリー走行1にて
© RENAULT SPORT

前日の激しい雨もあり、金曜午前の現地シュピールベルクはどんよりとした空に覆われ、セッションは気温18℃、路面温度24℃の半ドライコンディションでスタートした。セッション中の降水確率は60%と予想されたが、幸いにも目立った降雨はなかった。フィールドの大部分が2月28日のバルセロナテスト最終日以来初めて、2020年仕様のマシンを走らせた。

公式タイヤサプライヤーのピレリは昨年と同じくC2~C4までの標準的な3種類のコンパウンドを持ち込んだ。新型肺炎による物流と製造への影響を考慮し、今季は全ドライバーが同一アロケーションを取る固定性が採用され、オーストリアGPではソフト8セット、ミディアム3セット、ハード2セットが供給されている。

10週間で8戦という強行スケジュール故に、接触や故障などによるスペアパーツ不足が懸念される中、例年数多くのマシンを葬り去ってきたターン9とターン10の出口にあるソーセージ縁石が取り除かれ、代わりにトラックリミットを検出するためのタイミングループが設置された。

路面の一部が僅かに湿るコンディションの中、まずはマクラーレンが先陣を切ってコースイン。その後に各チームが並んで続き、全車スリックタイヤでコースへと向かっていったが、数周ほどでピットへと戻り、一旦浅溝のインターミディエイトタイヤに履き替えた。

人種差別撤廃への決意を示す漆黒のブラックカラーをまとったメルセデスは、第2の軸を加えたDAS=デュアル・アクシス・ステアリング(2軸ステアリング)を公式セッションで初使用した。これに対してレッドブル・ホンダのクリスチャン・ホーナー代表は、その合法性を明確にするようFIA国際自動車連盟(FIA)に要請する意向を明らかにした

空力に欠陥を抱えて開発の方向転換を強いられたフェラーリは、シャルル・ルクレールが10番手、セバスチャン・ベッテルが12番手と、ミッドフィールドに埋もれた。その代わりにマクラーレンとレーシングポイントが俊足を披露し、来季跳馬入りが決定しているカルロス・サインツが4番手、セルジオ・ペレスが5番手、ランド・ノリスが6番手と並んだ。

ロマン・グロージャンはフルード漏れのブレーキトラブルを抱えた。ガレージ内もソーシャルディスタンス規制の対象であるため、従来のシーズンよりも問題の修復により長い時間がかかる事が予想されていたが、結局時間内に作業が終わらず、僅か3ラップを走ったのみでノータイム最下位に終わった。同じVF-20のステアリングを握ったケビン・マグヌッセンは9番手につけた。

18ヶ月ぶりにF1公式セッションにカムバックしたルノーのエステバンオコンは、ホームストレート走行中にバージボードの一部が破損するアクシデントに見舞われ、バーチャル・セーフティーカー出動の原因を作ったが、アルファロメオのアントニオ・ジョビナッツィとキミ・ライコネンを抑えて13番手タイムを刻んだ。ダニエル・リカルドは8番手とトップ10圏内に名を刻んだ。

今季唯一のルーキーとなるウィリアムズのニコラス・ラティフィはトタール16周を走り、チームメイトのジョージ・ラッセルから0.4秒遅れの18番手タイムでクルマを下りた。

オーストリアグランプリ2回目のフリー走行は、日本時間7月3日(金)22時から1時間半の日程で開催される。

順位とタイム

Pos No Driver Team Time Gap Laps
1 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:04.816 42
2 77 バルテリ・ボッタス メルセデス 1:05.172 +0.356 38
3 33 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1:05.418 +0.602 37
4 55 カルロス・サインツ マクラーレン・ルノー 1:05.431 +0.615 41
5 11 セルジオ・ペレス レーシングポイント 1:05.512 +0.696 33
6 4 ランド・ノリス マクラーレン・ルノー 1:05.621 +0.805 41
7 23 アレックス・アルボン レッドブル・ホンダ 1:05.701 +0.885 29
8 3 ダニエル・リカルド ルノー 1:05.860 +1.044 29
9 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:05.907 +1.091 27
10 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:05.924 +1.108 31
11 18 ランス・ストロール レーシングポイント 1:06.074 +1.258 34
12 5 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 1:06.077 +1.261 32
13 31 エステバン・オコン ルノー 1:06.270 +1.454 22
14 99 アントニオ・ジョビナッツィ アルファロメオ 1:06.360 +1.544 24
15 7 キミ・ライコネン アルファロメオ 1:06.365 +1.549 28
16 10 ピエール・ガスリー アルファタウリ・ホンダ 1:06.404 +1.588 25
17 63 ジョージ・ラッセル ウィリアムズ・メルセデス 1:06.495 +1.679 27
18 6 ニコラス・ラティフィ ウィリアムズ・メルセデス 1:06.906 +2.090 31
19 26 ダニール・クビアト アルファタウリ・ホンダ 1:06.943 +2.127 19
20 8 ロマン・グロージャン ハース・フェラーリ 1:46.361 +41.545 6

コンディション

天気
曇り
気温
18℃
路面温度
24℃

セッション概要

グランプリ名
F1オーストリアGP
セッション種別
フリー走行1
セッション開始日時

サーキット

名称
レッドブル・リンク
設立
1969年
全長
4326m
コーナー数
10
周回方向
時計回り

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