赤と白の路面を背景にレッドブル・リンクを走行するレッドブル・ホンダRB16copyright Getty Images / Red Bull Content Pool

レッドブル・ホンダ、僅差でメルセデスを追撃 / F1オーストリアGP《FP3》結果とダイジェスト

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F1オーストリアGP土曜3回目のフリー走行が現地2020年7月4日(土)に1時間に渡ってレッドブル・リンクで行われ、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンが1分4秒130を記録。2番手のバルテリ・ボッタスを0.147秒差で退け、公式予選前最後のプラクティス走行でファステストをマークした。

メルセデスは3回に分けて開催されたフリー走行全てでライバルを撃破。大きなマージンを築いて1-2占拠の特等席からグリッド争いに臨む。

レッドブル・リンクのピットロードを走行するメルセデスAMGの2020年型F1マシン「W11」のバルテリ・ボッタス

打倒メルセデスの最有力候補と見られるレッドブル・ホンダ勢は、マックス・フェルスタッペンが0.283秒差でハミルトンの背中に迫る3番手タイムをマーク。フロントウイングを破損してのアタックラップを強いられたFP2を経て、反撃の狼煙を上げた。ホンダエンジンの予選モードでブラック・アローにどこまで迫れるか。注目が集まる。

同じRB16をドライブするアレックス・アルボンはチームメイトから0.312秒遅れの6番手と、レーシングポイントのセルジオ・ペレス(4番手)とフェラーリのシャルル・ルクレール(5番手)に先行を許したが、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ/7番手)とランス・ストロール(レーシングポイント/8番手)は抑えた。

同じホンダ製F1パワーユニットを搭載するスクーデリア・アルファタウリは、ピエール・ガスリーが7番手ベッテルに1000分の98秒と迫る9番手タイムを獲得。ダニール・クビアトは14番手と沈んだが、ミッドフィールドは拮抗しており、僅かの差でポジションが大きく変動する状況だ。

初日にフィールドを席巻したマクラーレン勢は、ランド・ノリスが10番手、カルロス・サインツが13番手とやや後退した印象だ。正念場のルノー勢はエステバン・オコンが11番手、ダニエル・リカルドは12番手と仲良く並んだ。

初日はウェットパッチが残る中で1日がスタートしたが、グランプリ2日目を迎えた現地シュピールベルクは晴れ渡り、予選結果を占うセッションは気温20.6℃、路面温度は昨日よりも大幅に高い41.3℃のドライコンディションでスタートした。

最終プラクティスは、グリッド争いに先立ちセットアップを突き詰める最後のチャンスとなるが、予選順位の重要性は決して高いわけではない。過去6年でポール・トゥ・ウインを飾ったのは2回のみ。それはいずれもメルセデスだった。

今季の赤旗第一号は、グリッド唯一のルーキー、ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)だった。25分が経過したところでターン1の立ち上がりでリアを滑らせ、回転しながらコース脇のタイヤバリアに激突した。フロントウィングを中心にダメージを負った。

F1序盤戦は、10週間の中に8レースが詰め込まれる超強硬スケジュールで、スペアパーツ不足が懸念されている。ウィリアムズは自社株の売却を視野に入れるほどの財政難に陥っており、高価なパーツの破損は大きな痛手だが、今季のウィリアムズのスポンサーマネーの大半はラティフィが持ちんだ企業と見られるため、新人という立場も含めて許容範囲内かもしれない。

2020年型の「FW43」にはラティフィの父マイケルが創業したカナダの食品メーカー「ソフィーナ・フーズ」や、ラティフィの個人スポンサーを務める世界有数のコーヒー焙煎業者である「ラバッツァ」やカナダロイヤル銀行(RBC)らのロゴが掲載されている。

セッションは10分ほどの中断を経て再開されたが、ウィリアムズは時間内にマシンを修復できるだろうか? ガレージ内も新型肺炎対策のソーシャルディスタンスの遵守が義務付けられており、整備には通常よりも多くの時間がかかる事が予想される。

ラティフィは走行僅か6周に終わりパックの一番後ろに沈んだが、もう一台のFW43を駆るジョージ・ラッセルはアルファロメオ・レーシングの2台とハースのケビン・マグヌッセンを抑えて16番手タイムをマークする好走を披露した。未だ予選での対チームメイト成績で負け知らずのラッセル。この後の予選ではQ2進出の可能性もありそうだ。

F1オーストリアグランプリ公式予選は、日本時間7月4日(土)22時から全3ラウンド、計1時間に渡ってレッドブル・リンクで開催される。

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