地元出身のオスカー・ピアストリ（マクラーレン）が、2025年F1第1戦オーストラリアGPの最終3回目のフリー走行で1分15秒921のトップタイムを記録した。角田裕毅（レーシング・ブルズ）は9番手を刻んだ。

2番手にはジョージ・ラッセル（メルセデス）、3番手にはマックス・フェルスタッペン（レッドブル）が続いた。トップ3のタイム差は僅か0.081秒に収まった。

ベアマン、週末2度目の赤旗

曇天のコンディションで始まった最終プラクティス。オリバー・ベアマン（ハース）は前日のFP1でのクラッシュに続き、最初のフライングラップ中にスピンを喫し、グラベルに捕まり再び赤旗中断を招いた。

ターン10での大クラッシュにより、わずか12周で金曜フリー走行を終えたベアマンは、FP3での穴埋めを目指したが、ターン11への進入時にわずかに芝に乗ったことでバランスを崩し、グラベルに捕まりクルマを降りた。

幸いにも壁との接触はなかったが、大量の砂利の中に飛び出したことでフロアへのダメージの可能性は否定できず、19歳のルーキーにとっても予選に向けた準備という点で影響が及ぶのは避けられない。

ローソン、エンジントラブルでわずか2周

初日に予想を超える苦戦を強いられ、巻き返しを図ったリアム・ローソン（レッドブル）だが、「パワーユニット、またはPUシステムのトラブル」に見舞われ、セッションの大部分をガレージで過ごすこととなった。

その結果、周回数は2周にとどまり、走行未経験のアルバート・パーク・サーキットを十分に走り込むことができないまま、予選を迎えることとなった。

0.8秒以内にひしめく13台

予選を前に、トップのピアストリから13番手のアイザック・ハジャー（レーシング・ブルズ）までが0.811秒以内にひしめいた。

優勝候補の一角、フェラーリのシャルル・ルクレールは4番手、メルセデスの新人アンドレア・キミ・アントネッリは5番手と好位置につけた。ウィリアムズ勢も好調で、カルロス・サインツとアレックス・アルボンがそれぞれ6番手と7番手に入った。

FP2を4番手で締めくくった角田は、ルイス・ハミルトン（フェラーリ）と遜色ない9番手を記録。ランド・ノリス（マクラーレン）が10番手に続き、トップ10は0.676秒以内に収まる接戦となった。

FP3の結果を受け、予選では僅差の争いが展開されることが予想される。特にマクラーレンとメルセデス、レッドブルの3チームが接戦を繰り広げることが期待される。果たしてポールポジションを獲得するのは誰か、注目が集まる。

全3ラウンド、計1時間が予定されるF1オーストラリアGPの公式予選は、日本時間3月15日(土)14時からアルバート・パーク・サーキットにて行われる。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2025年F1第1戦オーストラリアGPフリー走行3（FP3）リザルト

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