
ラッセル敗北の裏にあった”誤算”。アントネッリ、セナやシューマッハら歴代3王者に並ぶ快挙/F1日本GP予選
選手権リーダーとして迎えた2026年シーズンのF1第3戦。鈴鹿サーキットで開催された日本GP予選は、ジョージ・ラッセル(メルセデス)にとって悔いの残る結果となった。
ポールポジションを獲得したのは、チームメイトの19歳アンドレア・キミ・アントネッリ。前戦でキャリア初ポールを獲得したばかりの新星が、2戦連続でポールポジションを手にした。
この快挙を成し遂げた直近のドライバーは、アイルトン・セナ(1985年)、ミハエル・シューマッハ(1994年)、そしてルイス・ハミルトン(2007年)。いずれも歴史に名を残すF1ワールドチャンピオンだ。
Courtesy Of Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.
ピレリ・ポールポジション賞を手に笑顔で拳を握るアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)と授与役の琴櫻将傑、2026年3月28日(土) F1日本GP予選(鈴鹿サーキット)
セットアップ変更が生んだ誤算
初日FP1で首位に立ったラッセルだが、予選Q3ではアントネッリに対して0.298秒という大差で敗れた。ラッセルは無線でリアのグリップ不足を訴え、マシンの状態を「かなり奇妙」と表現した。
その背景には、予選直前に行ったセットアップ変更があった。
「FP3を終えてバランスを調整するために、少しばかり標準的なセットアップ変更を行ったんだ。でもその影響で、ドライブするのがはるかに難しくなってしまった」とラッセルは振り返る。
「オーバーステアとタイヤのオーバーヒートに苦戦し、タイムを出すためにドライビングを調整しなきゃならなかった。おまけにフロントウイングのフラップを大きく削らなきゃならず、理想的じゃなかった」
「この世代のマシンが投入されたからまだ日が浅い。わずかな調整でも想定以上に劇的な影響があるのかもしれない」
エンジニアリング・ディレクターを務めるアンドリュー・ショブリンもまた、ラッセルがコーナー進入の不安定さとミッドコーナーでのアンダーステアという悪循環に陥っていたことを認めた。
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パルクフェルメでマシンに乗り込んだまま前方を見据える2位ジョージ・ラッセル(メルセデス)、2026年3月28日(土) F1日本GP予選(鈴鹿サーキット)
2戦連続のポール・トゥ・ウインへ
一方のアントネッリは、大きな仕様変更を行わずに予選に臨んだ。Q3では路面温度の変化によるタイヤのオーバーヒートに直面しながらも、大きなミスなく2回のアタックをまとめ上げた。
「鈴鹿でポールを獲れるなんて最高だよ」とアントネッリは語る。
「FP3よりも少しマシンが過敏になっていて簡単じゃなかったけど、Q3では2本とも安定したラップを刻めた」
「明日はスタートが重要だ。ターン1までトップを守ることだけに集中するつもりだ。それが上手くいってクリーンエアで走れれば、金曜のロングランペースを活かせるはずだ」
追い抜きが難しい鈴鹿では、決勝の行方はスタート直後の攻防に左右される可能性がある。若き新星アントネッリがそのまま逃げ切るのか、それとも経験豊富なラッセルが逆転するのか。レースは14時にスタートを迎える。