夜のヤス・マリーナ・サーキット、2019年F1アブダビGP予選にて
copyright Pirelli & C. S.p.A.

F1アブダビGP予選 最高速ランキング:お馴染みの顔ぶれが上位を占拠

  • Published:

2019年シーズンの最終戦、FIA F1世界選手権第21戦アブダビGP公式予選におけるドライバー別スピードトラップを集計した。スターティング・グリッド争いではルイス・ハミルトン(メルセデス)が王者たる所以を見せポールポジションを獲得した。

ヤス・マリーナ・サーキットは、ロングストレートと低速コーナーが組み合わさったレイアウトが特徴で、エンジン全開率は57%程度、平均速度は時速200kmを下回る。チームは中程度のダウンフォースパッケージを持ち込み、セットアップ的には低速時のグリップとストレート速度の妥協が必要となる。スピードトラップは、ターン8手前150m地点で計測される。

ヤス・マリーナ・サーキットのコースレイアウト図

スピードトラップ

トップスピードは、エンジン馬力やスリップストリームの有無の他、計測地点前のコーナーの種類やトラクション性能、ダウンフォースレベルや車体の空気抵抗といった様々な要素で上下する。ただし、それらを念頭に入れても、今年のフェラーリは概して速い。

予選スピードトラップで最高速を刻んだのは5番手のフェラーリ、セバスチャン・ベッテル。時速329.0kmを記録した。2位は今シーズンのスピードトラップの常連、ルノーのダニエル・リカルド。3位はシャルル・ルクレールと、良く見る顔ぶれとなった。

トップ3を占めたメルセデスとレッドブル・ホンダが全て、時速309km台に並んでいる点が興味深い。

Pos Driver Team km/h
1 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 317.7
2 ダニエル・リカルド ルノー 316.9
3 シャルル・ルクレール フェラーリ 316
4 ニコ・ヒュルケンベルグ ルノー 315.6
5 セルジオ・ペレス レーシングポイント 314.6
6 ランス・ストロール レーシングポイント 313.9
7 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 312.7
8 ロマン・グロージャン ハース・フェラーリ 312.5
9 キミ・ライコネン アルファロメオ 312.2
10 ランド・ノリス マクラーレン・ルノー 310.9
11 アントニオ・ジョビナッツィ アルファロメオ 310.7
12 バルテリ・ボッタス メルセデス 309.9
13 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 309.7
14 ルイス・ハミルトン メルセデス 309.6
15 アレックス・アルボン トロロッソ・ホンダ 308.3
16 ピエール・ガスリー レッドブル・ホンダ 306.2
17 カルロス・サインツ マクラーレン・ルノー 304.9
18 ダニール・クビアト トロロッソ・ホンダ 304.6
19 ジョージ・ラッセル ウィリアムズ・メルセデス 302.9
20 ロバート・クビサ ウィリアムズ・メルセデス 298.2

F1アブダビGP特集