
逆襲ポールの裏に角田の”犠牲”「本当にありがたかった」とフェルスタッペン、21年彷彿の極限プレッシャーも後押しに
逆転タイトル獲得に向け、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は2025年F1最終戦アブダビGP予選で、これ以上ない成果を掴み取った。通算48回目のポールポジション。ランキング首位のランド・ノリス(マクラーレン)に0.201秒という決定的な差をつけ、逆転王座への視界を切り開いた。
だが、この結果の背景には、献身的なチームメイトの存在があった。Q3の重要な局面で角田裕毅は、自らのアタックを犠牲にし、フェルスタッペンにトウを提供したのだ。
完璧なアタック、角田への感謝
角田のサポートを受けQ3の1回目のラップで暫定ポールに立つと、フェルスタッペンは勢いのままに最終アタックで自己ベストを更新してみせた。予選を振り返り、Q3で大幅なタイムアップを果たした要因について次のように語った。
「中古タイヤで走ったQ2の時点で、すでにかなり良い感触だった。Q3になると路面温度が下がってくるから、もう少しプッシュできると分かっていたし、実際にそうした。結果、タイムをさらに縮めることができた。もちろん、トップに立ててすごく嬉しい」
「自分たちでコントロールできる唯一のことは、持てる力を最大限に引き出して、クルマでやれることをやる、それだけだ。予選では間違いなく、それができた」
そして、自身のパフォーマンス向上に貢献したチームメイトへの感謝を口にした。
「全体的に、他のセッションと比べて予選ではクルマの一体感が増したように感じた。ただ、ユーキからのトウの助けもあったんだ。彼が自分のアタックをひとつ犠牲にしてくれたのは、本当にありがたかった」
「1回目のラップでトウをもらっていたから、2回目のラップではタイムを更新できるか確信が持てなかった。それでも、コーナーでさらにタイムを削ることができた。予選終盤のシングルラップのパフォーマンスには満足してるよ」
Top tow from Yuki 💪#F1 #AbuDhabiGP @redbullracing pic.twitter.com/MkBS7nDj2L
— Formula 1 (@F1) December 6, 2025
夜間の調整とプレッシャーへの渇望
フリー走行ではマシンバランスに苦しんでいたレッドブル陣営だが、予選に向けて施したセットアップ変更が功を奏した。フェルスタッペンは、エンジニアとの作業が的確だったと明かす。
「(フリー走行から予選に向けては)路面コンディションがどれくらい改善するか、ある程度推測しなきゃならない。気温もかなり下がるしね。だから、変更がうまくいくか100%の確信は持てないんだれど、今回施した変更は間違いなく予選でのフィーリング向上に役立ったと思う」
「昨日までは全てをまとめ上げるのに苦労していた。オーバーステアが出たり、アンダーステアになったりと、コーナーのレイアウトによって挙動が変わっていたんだ」
「セッション毎に色んなことを試して、ポジティブな部分とネガティブな部分を見極め、最終的に予選に向けて決断を下した。今日はそれがハマって、ほとんどのコーナーでうまく走れるようになった」
Courtesy Of Red Bull Content Pool
ポールポジションのマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)、2番手ランド・ノリス(マクラーレン)、3番手オスカー・ピアストリ(マクラーレン)、2025年12月6日(土) F1アブダビGP予選(ヤス・マリーナ・サーキット)
タイトルが懸かる最終戦でのポールポジション。その重圧は計り知れない。だがフェルスタッペンは、ルイス・ハミルトンと激しいタイトル争いを演じた2021年の激闘を引き合いに出し、極限状態こそが自身の力を引き出すと不敵に笑う。
「感触はかなり良かったけど、当然、ベストを尽くさなきゃってプレッシャーもかなりあった。2021年の予選と近いものがあったと思う。あの時もここアブダビで、すごく良い予選ができた」
「でも、僕はこういうのが好きなんだ。プレッシャーが最高潮に達している時や、本当に結果を出さなきゃならない時、そういう時ほど僕は力を発揮できるタイプなんだと思う。そういう状況を楽しめるからね」
「いつだって予選では最高のラップを目指してるけど、うまくいく時もあればそうでない時もある。今回はかなりうまくいった方だと思う」
2025年F1アブダビGP予選では、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポールポジションを獲得。2番手にランド・ノリス(マクラーレン)、3番手にオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が続く結果となった。
決勝レースは日本時間12月7日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周5281mのヤス・マリーナ・サーキットを58周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。