2列目から優勝狙うリカルド「決勝のスタートは一筋縄ではいかないハズ。期待大!」F1アブダビGP《予選》
フェラーリ2台の間に割って入ったダニエル・リカルドは、最終アブダビGPの予選を4番手で終えた。今週末のフェラーリはレッドブルの一步先行く速さを見せていただけに、キミ・ライコネンの前に出たリカルドは喜びを隠さなかった。チーム代表のクリスチャン・ホーナーは「今日はダニエルにとって今シーズン一番の予選アタックだった」と評した。
舞台となるヤス・マリーナ・サーキットはオーバーテイクが難しく、またワンストップ作戦が予想されていることもあり、場合によってはスタートで勝敗が決しかねない。そのためリカルドは、スタート時に無理をして前に出ようとするマシンが続出すると予想、これによって生じた混乱を上手く交わし表彰台を狙うつもりのようだ。
優勝争いに加わりたい
ダニエル・リカルド予選: 4位, FP3: 5位
予選の最後のアタックには満足してるんだ。フェラーリ(キミ・ライコネン)の前に出られて2列目スタート出来るのはすごく嬉しいよ。予選前はフェラーリに近づけるんじゃないかって思ってたんだけど、いざ始まってみると彼らは速すぎたね。Q3最初のアタックが遅かったから、車からもっと引き出すために色々考え抜いてみたんだ。タイヤの作動温度を理解して少し改善させたらすごく速く走れたよ。
今シーズンの僕の土曜日はパーフェクトとは言えないものだったけど、今日の結果は2017年の締めくくりとしては良かったんじゃないかと思ってる。かなり堅実な週末になってるし、単純にトップ3に追いつく速さがなかっただけなんだからね。でも、明日は表彰台のチャンスがあると思うよ。スタートは一筋縄ではいかないと思うし、皆が今シーズン最後のレースに勝ちたがってるから、何らかのアクションがあるだろうね。願わくば僕もそれに加わりたいね。
2017年シーズン最終戦F1アブダビGP決勝レースは、日本時間11月26日(日)22時にスタート、1周5.554kmのヤス・マリーナ・サーキットを55周する事で勝敗を争う。全20戦で争われたシーズンもついに終りを迎える。タイヤのデグラデーションが低いため、決勝ではウルトラソフトとスーパーソフトの1ストップ戦略が主流になる見込み。性能劣化が低いということは、それだけピットストップのタイミングに幅が広がるという事を意味し、多かれ少なかれドライバーは自分の望むタイミングでタイヤを交換することになるだろう。