予選3番手を獲得しガッツポーズを決めるレーシングポイントのニコ・ヒュルケンベルグ、2020年70周年記念GPcopyright Racing Point

代打ヒュルケンベルグが”クレイジー”な3番手!メルセデス最前列、ホンダ勢4番手 / F1-70周年記念GP《予選》結果とダイジェスト

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2020 FIA-F1世界選手権5戦 70周年記念GPの公式予選が8月8日にシルバーストン・サーキットで行われ、メルセデスのバルテリ・ボッタスが1分25秒154を記録しポールポジションを獲得した。2番手はルイス・ハミルトン。ブラック・アローが最前列を独占した。

3番手はスーパーサブとして、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染したセルジオ・ペレスの代役を務めるレーシングポイントのニコ・ヒュルケンベルグ。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンを4番手に抑えると共に、同じRP20をドライブした6番手の僚友ランス・ストロールに0.346秒差を付けた。

「クレイジーだね!」とヒュルケンベルグ。「先週末は復帰から一転、日曜日にどん底に突き落とされた気分だったけど、今週に際してはより準備を整えて挑む事ができていると感じてる。まさかこの位置に立てるなんて本当にビックリだけど、もちろん凄く嬉しいよ。明日のレースは間違いなく苦しいだろうけど、出来る限りの事をするつもりだし、早く学べるように頑張るよ」

5番手は表彰台獲得を目指すルノーのダニエル・リカルド。アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは、スクーデリア・フェラーリのシャルル・ルクレールを8番手に抑えると共に、9番手につけたシニアチーム所属のアレックス・アルボンを上回る7番手の好結果を掴み取った。10番手にはマクラーレンのランド・ノリスが滑り込んだ。

午前のFP3に引き続き現地シルバーストンは晴れ、決勝のスタートグリッドを決する争いは気温26.5℃、路面43.7℃、湿度51.9%のドライコンディションでスタートした。公式タイヤサプライヤーのピレリは、ハード(白色)にC2、ミディアム(黄色)にC3、ソフト(赤色)にC4コンパウンドを投入。C3とC4の差は僅かで、チーム毎に最速タイヤが異なる状況となった。

予選Q1:アルファタウリ・ホンダの1台が敗退

エントリーした全20台で争われる予選第一ラウンドのQ1では、アルファタウリ・ホンダ、ハース、ウィリアムズの各1台とアルファロメオの2台がノックアウトを喫した。

最終アタックでエステバン・オコン(ルノー)がノックアウトゾーンから脱出。これにより、コース外へと飛び出た際にフロアを破損した疑いのあるダニール・クビアトが16番で敗退を喫した。対照的に、僚友ガスリーはフェルスタッペンに続く5番手タイムでQ2突破を果たした。

ウィリアムズのジョージ・ラッセルはオコンに走行ラインを塞がれたために計測断念を強いられたものの、最終アタックで15番手タイムを記録し、4戦連続となるQ2進出の大仕事をやってのけた。一件は審議となり、予選終了後にオコンに3グリッド降格処分が下された

もう一台のFW43をドライブしたニコラス・ラティフィは自己ベストを更新するも16番手で惜しく敗退。とは言え、アルファロメオ・レーシングのキミ・ライコネンとアントニオ・ジョビナッツィを背後に抑えた。スイス・ヒンウィルのチームは5戦連続ダブルQ3敗退となった。

アルボンは1セット目のアタックの際に縁石を乗り越えてコース外へ。タイムを失い14番手と、ノックダウンが危ぶまれるポジションに留まった。フロントウィングを損傷した可能性もあり一度ピットイン。2度目のアタックでメルセデス勢に続く3番手タイムを記録して次のラウンドに駒を進めた。

ノックアウト

  • ダニール・クビアト
  • ケビン・マグヌッセン
  • ニコラス・ラティフィ
  • アントニオ・ジョビナッツィ
  • キミ・ライコネン

予選Q2:唯一ハードで突破したフェルスタッペン

5台が脱落し残る15台のマシンが挑んだQ2では、フェラーリの2台とラッセルがソフト、フェルスタッペンがハード、他車はミディアムで1セット目のアタックに出た。フェルスタッペンは唯一、ハードタイヤで進出を果たした。

ヒュルケンベルグはチャペルの芝生に車輪を落とす痛恨のミスを喫し、ミディアムを2セット使う必要を強いられたものの、2度目のアタックでメルセデスに割って入る2番手タイムを記録した。

開幕4戦連続Q3進出を果たしていたカルロス・サインツ(マクラーレン)は13番手で敗退。トラブル続きの悪い流れが止まらないセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)は12番手でノックアウト。「これが限界。このクルマでやれる事は全てやりきった」と無線で語った。

ノックアウト

  • エステバン・オコン
  • セバスチャン・ベッテル
  • カルロス・サインツ
  • ロマン・グロージャン
  • ジョージ・ラッセル

予選Q3:ボッタスが逆転ポール

トップ10グリッドを決する予選最終ラウンドのQ3では、メルセデスの2台、ヒュルケンベルグ、ルクレールの5台が新品ソフト、リカルドとフェルスタッペンが新品ミディアム、その他は中古タイヤで1セット目のアタックに出た。

1回目のランを終えての暫定順位はハミルトン、ボッタス、リカルドの並び。フェルスタッペンは暫定5番手と出遅れた。

最終アタックでは、リカルドがタイム更新叶わずヒュルケンベルグが3番手に浮上。アルボンは自己ベストを更新するも十分ではなく9番手に留まった。フェルスタッペンも自己ベストを塗り替える走りを披露したが、ヒュルケンベルグには届かず4番手に終わった。

好調ガスリーは渾身の走りで7番手に。メルセデスの2台は共にタイムを更新するも、ボッタスが一歩先行しポールポジションを獲得した。

2020年 F1-70周年記念グランプリ決勝レースは、日本時間8月9日(日)22時10分にスタート。1周5,891mのシルバーストン・サーキットを52周する事でチャンピオンシップを争う。

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