ギア・サーキットを走るF3マシン、第65回マカオGP F3ワールドカップ
Courtesy Of Sports Bureau of Macao SAR Government

F3世界頂上決戦…2023年マカオGPエントリーリスト、3冠目指すティクタムほか豪華ラインナップ

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2023年11月16~19日に開催される4年ぶりのFIA-F3ワールドカップ、第70回マカオグランプリの暫定エントリーリストが発表された。2019年の前回大会勝者リシャード・フェシュフォーが防衛に臨むほか、ダン・ティクタムが2017年と2018年に続く史上初の三冠を狙う。

27台のエントリーは9月30日に締め切られた。ドライバーの出身国は20カ国以上にまたがり、PHMレーシングを除くFIA-F3選手権参戦の9チームが集結する。

No. ドライバー 国籍 チーム
1 リシャード・フェシュフォー NDL トライデント・モータースポーツ
2 ローマン・スタネク CZE トライデント・モータースポーツ
3 ウーゴ・ウゴチュクウ USA トライデント・モータースポーツ
5 マクスウェル・エスターソン GBR イェンザー・モータースポーツ
6 チャーリー・ブルツ AUT イェンザー・モータースポーツ
7 マティアス・ザガゼタ PER イェンザー・モータースポーツ
8 ディーノ・ベガノビッチ SWE SJMセオドール・プレマ・レーシング
9 ガブリエーレ・ミニ ITA SJMセオドール・プレマ・レーシング
10 ポール・アロン EST SJMセオドール・プレマ・レーシング
11 ルーク・ブラウニング GBR ハイテック・パルス-エイト
12 アイザック・ハジャー FRA ハイテック・パルス-エイト
14 アレックス・ダン IRL ハイテック・パルス-エイト
15 ジョゼップ・マリア・マルティ ESP カンポス・レーシング
16 セバスチャン・モントーヤ COL カンポス・レーシング
17 オリ・ガータ DEN カンポス・レーシング
18 ノエル・レオン MEX ヴァン・アーマスフォールト・レーシング
19 ソフィア・フローシュ GER ヴァン・アーマスフォールト・レーシング
20 トミー・スミス AUS ヴァン・アーマスフォールト・レーシング
21 グレゴワール・ソーシー CHE ARTグランプリ
22 クリスチャン・マンセル AUS ARTグランプリ
23 ニコラ・ツォロフ BUL ARTグランプリ
24 ゼイン・マローニ BRB ロダン・カーズ
25 ダン・ティクタム GBR ロダン・カーズ
26 TBC ロダン・カーズ
27 フランコ・コラピント ARG MPモータースポーツ
28 マリ・ボヤ ESP MPモータースポーツ
29 マーカス・アームストロング NZL MPモータースポーツ

2018年マカオGP F3予選レースで表彰台に上がったダン・ティクタムとカラム・アイロットとジョー・エリクソンCourtesy Of Sports Bureau of Macao SAR Government

2018年マカオGP F3予選レースで表彰台に上がったダン・ティクタムとカラム・アイロットとジョー・エリクソン

MPモータースポーツのリシャード・フェシュフォーCourtesy Of FIA FORMULA 3 series media service

リシャード・フェシュフォー

チームは各々、ピレリタイヤを装着したメカクローム製エンジンを搭載するダラーラ製シングルシーター3台体制で臨む。

マカオグランプリの参戦経験があるのはフェシュフォーとティクタム、マーカス・アームストロング、そして2018年大会で大クラッシュに見舞われ11時間に及ぶ大手術を受けたソフィア・フローシュの4名のみだ。FIA-F3選手権でPHMレーシングに所属する22歳のドイツ人女性ドライバーはヴァン・アーマスフォールト・レーシングからの参戦となる。

ソフィア・フローシュ、2022年3月25日(金) Wings for Life – World Run(オリンピアパーク・ミュンヘン)Courtesy Of Red Bull Content Pool

ソフィア・フローシュ、2022年3月25日(金) Wings for Life – World Run(オリンピアパーク・ミュンヘン)

マクラーレンのドライバー育成プログラムのメンバー、ウーゴ・ウゴチュクウはトライデントの旗を掲げる。元F1ドライバーのアレックス・ブルツの息子、チャーリー・ブルツはイェンザー・モータースポーツから参戦する。

元F1ドライバーで言えば、ファン・パブロ・モントーヤの息子セバスチャン・モントーヤもカンポス・レーシングからマカオ初参戦を果たす。

1954年に初開催を迎えたマカオグランプリはこれまでにアイルトン・セナやミハエル・シューマッハ、デビッド・クルサード、佐藤琢磨といった錚々たるレジェンドがしのぎを削った伝統の一戦で、現行F1グリッドで言えばローガン・サージェントと角田裕毅が2019年に参戦しており、若手ドライバーの登竜門的存在として知られている。

約6kmの公道コース「ギア・サーキット」はマシン1台がやっとのコース幅や360度コーナー、4本のストレートが連続する珍しいレイアウトを持ち、モナコ以上にトリッキーでクラッシュ必須の難コースである。

F3マカオグランプリは2回のフリー走行、2回の予選、10周の予選レースを経て15周の決勝レースで争われる。