セパン・インターナショナル・サーキット
サーキット名 | セパン・インターナショナル・サーキット |
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所在国 | マレーシア |
住所 | Jalan Pekeliling, 64000 KLIA, Selangor Darul Ehsan, Malaysia |
設計 | ヘルマン・ティルケ |
全長 | 5,543m |
周回数 | 56 |
エンジン負荷と全開率*2 | 62% |
ブレーキ負荷と使用率 | 19% |
燃料消費レベルと量 | 1.88kg/周 |
フューエル・エフェクト | 0.38秒/10kg |
タイヤ負荷レベル | |
ダウンフォースレベル | |
WEBサイト | www.sepangcircuit.com |
SNS | twitter facebook instagram |
*1 ポールポジションから最初の制動地点までの距離 *2 全開率は距離ではなくタイムベースで算出
セパン・インターナショナル・サーキット(Sepang International Circuit)は、マレーシアの首都クアラルンプールの郊外スランゴール州セパンにあるレースサーキット。
1999年から2017年にかけてF1マレーシアGPが開催された。ロードレース世界選手権(MotoGP)の舞台としても知られる。
著名なサーキットデザイナーであるヘルマン・ティルケが初めて設計を手掛けたサーキットでもある。
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マレーシアGPは、2017年を以て19年間の歴史に幕を下ろした。F1初開催となった1999年は、フェラーリのエディ・アーバインが優勝、2017年の最後のグランプリウィナーはレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペン。
2023年10月31日に同国の国営石油大手ペトロナスとの3年に渡るネーミングライツ契約が発表され、「ペトロナス・セパン・インターナショナル・サーキット」へと改称された。
コースレイアウトと特徴
連続するロングストレート2本を要する中高速サーキット。ホームストレートは927.543m。高いダウンフォースレベルが必要だが、立て続けにつながるストレートを考えると最高速度もほしいところ。右回りの中高速サーキット故に、左フロントタイヤがきついため、ペースを得るためにはタイヤマネージメントが必須となる。
2016年にコース全体の舗装が改修されグリップが大幅に向上したため、コーナリングのライン取りにバリエーションが増えた。だが、最終の15コーナーの傾斜がアウト側に低くなってしまったため、コースオフするマシンが多発した。
高温多湿
選手権随一の高温多湿環境のために、ドライバーとタイヤへの負荷が著しい。マレーシアは熱帯に属するため、突然のスコールでレースが荒れることしばしばである。
ほぼ赤道直下にあるサーキットなので年間を通して高温多湿。マシンは膨大な熱を発するので、これを如何に冷却するかが問題になる。ドライバーへの負荷も大きく、マレーシアはマシンにとってもドライバーにとっても非常に厳しいグランプリと言える。
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他のサーキットと比べて路面温度が20~30℃程高いため、タイヤにも厳しい。よってマシンの冷却ソリューションおよびドライバーのタイヤマネジメント能力が重要。
スコール!スコール!
2009年は、レース途中に突然の大雨がコースを覆った。あまりの豪雨であったため、コース上がプールになってしまいセーフティーカーが出動も、セーフティーカーについていけないマシンが続出。結局赤旗中断後にレースは終了された。F1史上5回目、1991年オーストラリアGP以来18年ぶりとなるハーフポイントレースとなった。
2014年の予選でも、大雨の影響で赤旗連続の計1時間ほどのレース中断状態に。マレーシアGPは2009年から、欧州に住む視聴者への配慮からレース開始時間を遅らせたことで、ちょうどスコールが多発する日没前近辺のスタートに。そのため2009年以降はスコールによるレース中断が多発している。
勝利へのポイント
マシンの信頼性、左フロントを主としたタイヤマネージメント及びドライバーの体力、この3つが勝利へのポイントとなる。また、1コーナーまでの距離が長いため、スタートでミスをするとあっという間に順位を落とすことになるため注意が必要だ。